2016-01-01から1年間の記事一覧

年末恒例行事の顛末

12月30日は餅つきをすることになっている。 今年も朝からはじめた。ぼくが小さいころは杵と臼を使って、ぺったんぺったんとやっていたが、いつのころからか餅つき機を使うようになった。 餅をつくのは機械だが、前後の作業は手作業である。餅米をといだり、…

誰もが知らない流行語

今年の流行語大賞は「神ってる」だそうだ。 世情にうといオジサン(ぼくのことだが)は、ノミネートされて初めて知ったぐらいで、ぼくの周りでは聞いたことがなかった。 なんでも、プロ野球の広島カープ関係から発生したことばだって? それさえ知らなかった…

トランプのまさか

今年は、熊本地震や鳥取地震が発生。 大きな災害が起きるたびに、何か備えを……と思って家のなかをうろうろするのだが、そのうちこの前無くした掃除機の細い口などを発見して満足し、結局何もせずにまた元の位置にもどるのである。 心のどこかに、「まさか」…

東京の代償

いや、恐ろしいものである。前回ブログの記事を書いてから一ヶ月だ。感覚でいえば「うわ〜」である。 規則正しく仕事をすれば、あっという間に時間が過ぎる、ということを実感した。 あたりまえだろ、といわれてもしかたないが、これまでいかにぼさっと過ご…

転機、あるいは転身

10月に入って、まだ一度も記事を書いていなかった。というか、身辺がバタバタになっていてそれどころじゃなかった、といえそうだ。 ーー仕事をはじめたのだ。いや、今まで仕事をしていなかったわけではないのだが、自営の仕事が親のスネのように細くなってき…

無関心ボケのツケ

日本人は「平和ボケ」だ! 中国が攻めてきたらどうするんだ! 北朝鮮から爆弾が飛んでくるぞ! 辺野古に米軍基地は必要だ! などと、右寄りの方々はおっしゃる。また、同調する国民も少なくない。しかし、まともな外交をしている限り、そんな話しは荒唐無稽…

利尻の風景

利尻を引っ張るわけではないが、少し写真を出してみます。ただし天気があまりよくなかったので、すっきりした写真がないのが残念だ。(__;)

利尻山不戦敗

深田久弥の『日本百名山』を紐解くと、いちばん最初に紹介されている栄誉ある山が「利尻山」である。ただし、百山のなかでは最も北に位置しているのでそうなっただけだと思われ、ナンバーワンというランク付けではない。 じつは、山好き以外にはさほど知名度…

利尻島脱出行

おとといまで利尻島にいた。ちょうど台風の影響による豪雨の最中である。島では50年に一度の雨だ、といわれたあのときだ。 9月6日は朝から雨が降りつづいていた。というより、前の晩からすでにけっこう降っていた。 ホテルの中に居るぶんには、外の状況はあ…

オリンピックはおもしろいか?

リオ・オリンピックが終わった。次は2年後の、冬季オリンピックとサッカーワールドカップ(以下W杯)である。 2年なんてあっという間だろうから、気がついたら平昌(韓国)で開会式をやっていた、なんてことになりかねない。 ーーまあ、老人の時間感覚は置い…

シンボルの値

「今年の夏はどこへ行きたいですか?」 「富士山へ行きたいです」 「登るんですか?」 「はい、登りたいです」 「大変ですよ」 「先生は登ったことありますか?」 「ないですよ」 「どうしてですか?」 「どうしてかなぁ……富士山は登りたいと思わないんです…

焼岳で復活

性懲りもなくまた山へ行った。 寺地山でのつまづき(8月18日記事)を克服しないと寝覚めがわるい。もちろんあそこよりもハードルは高くして、自己肯定感を得なければならないーー。 目標は、焼岳(2455m)。焼岳とは、あの焼岳である。あの焼岳とは、かつて…

もっと元気と勇気と感動を…

リオ・オリンピックも終盤である。これまでたくさんの「勇気をもらった」し、「元気をもらった」し、ときには「感動をもらった」。 もらいすぎだろう、と思うくらい日本人はここ2週間で、ずいぶん裕福になった。それはとてもいいことである。 でも、もうこの…

寺地山で熱中症

慣れとはおそろしいものだ。最近は、30度を少し超えたぐらいの気温では、ふ〜ん、である。しかし、気持ちはふ〜んでも、身体は暑さに耐えられずまいっている。 これが、心身の認識ズレというものらしい。高齢者がいつのまにか熱中症になる要因のひとつだ。 …

71年

天童荒太の小説『悼む人』には、事件・事故の現場を訪ねて、亡くなった見ず知らずの犠牲者を悼む旅をする青年が主人公として登場する。 彼は、旅先の現場ではむろん歓迎されず、不審者と見られたり、異常者あつかいされたりするのである。 そんな奇異な旅を…

同窓会の問題

同窓会の案内状がよく届くようになった。同世代は還暦を迎え、とりあえず定年退職する年齢になったからだろう。 自分が歩んできた学校へのイメージというのは、小学校から中学校、高校、大学と、当然ながらそれぞれちがうものだと思う。人間形成途上の年代で…

体力降下と身体硬化

朝起きて立ち上がると、身体が石膏かなにかで固められたように硬化している。ちょうどアリナミンのコマーシャルのような感じである。 いや、そのときはまだ覚醒していないのかもしれない。そういえば、立ち上がってヨタヨタし出すとようやく「オレは起きたよ…

選挙に行こう

人ごととはいえ、人ごととも思えない東京都知事選。 そもそも、前任者桝添氏の不適切な行いに端を発した今回の知事選は、時期的にみてもどうも不可解である。 通常国会終盤、参議院選直前のタイミングでのアンモラルな行為の露見。なぜか、順次棚に並べるよ…

飲む理由

ビールがうまい。最近では、午後になるとソワソワするようになり、夕方にそなえて水分摂取を控えるようになっている。 それ、よくないよ、といわれるが、我が身のためにそういう努力をしているのだから、かまわないでほしい。……いや、努力ではおかしいか。な…

絶滅危惧種を自覚する

「そのスマートフォン、どこで買いましたか?」 「……??」 「それ、そのスマホ(指さす)」 「このケータイデンワ……ですか?」 ベトナムの実習生たちは本国で、スマホのことを「ケータイデンワ」と習ったらしくて、機種はまぎれもなく「スマホ」だが、名詞…

オジサンとオバサンの境界

ボランティアとして日本語をおしえている僕の講師仲間やスタッフには女性が多い。 その内訳としては、時間に余裕のある主婦や退職後の人たちだが、おおざっぱにいえば「オバサン」たちである。 ホスピタリティ精神がかなり重要な素養となるこの仕事は、どち…

世界のトレンドと我が国

ジェットコースターのような日々もようやく終わった。三半規管が機能不全となり、ふらふらになって地上に降り立ったような感覚である。 ふと気がつけば、なにやらこの国も、ブラックホールに向かうジェットコースターに乗ったような気配であるーー。 人類の…

格闘と葛藤の日々

去年の10月につづいて、射水市に工場がある某大手企業の技術実習生の日本語指導に通っている。 とにかく毎日が自転車操業である。手品師さながらいろいろな教材を駆使して、8時間の授業をなんとかやり繰りしている。 しかし、教師が前のめりになれば彼らは身…

異次元感覚の人

「誠実」という衣をまとっている(ように見える)けれどどうも怪しげだなぁ、というイメージだったM添氏。 彼は厚労大臣をやった自分を「大物」と錯覚して、J民党から飛び出した。しかし予想外に、ほとんど誰もついてこなかった。手下のいない「大物」だった…

大人が問題

絵本作家、五味太郎の本に『大人問題』(講談社/1996年)がある。大人向けのイラストエッセイだが、子どもの気持ちを代弁する彼独特のシニカルな視点が大人をドキリとさせる。 「問題児」とされる子どもの背後には、必ず「問題親」の存在がある。 先日北海…

老師は悩む

中国語の発音に「反り舌音」という調音がある。音声学的にいえば、舌を歯茎硬口蓋もしくは硬口蓋あたりにくっつけるように反り上げて、摩擦音を出す調音法である。 日本語にはない発音なので、日本人は練習しないとむずかしい。 たとえば「老師」は先生の意…

よれよれ琵琶湖周回(びわイチ)

「面の皮が厚い」とはよくいうが、僕には縁遠い話しである。もちろんそれは自己評価だ。しかし、できればそう思われたくはない。 「尻の皮が厚い」などということばは使わないが、そうなりたいとときどき思う。自転車で少し距離を走ったときなどは強く思う。…

調子に乗るとある日突然

あたりまえだと思っていたことがそうでなくなったときは、人間あわてるものである。 たとえばパソコンだーー。そこには2種類の人間が存在する。操作しないときに、シャットダウンする人とスリープにする人、である。 パソコンの安全性保持の面からいえばシャ…

いいものはいいのか?

AKB48のことをおしえてくれたのは、中国の日本語学校の生徒だった。 いくら芸能情報にうといといっても、日本で一大ムーブメントを起こしている彼らを知らないとは、日本語教師としていかにもマズかった。 あれを境に生徒の間では、僕の日本語ネイティブ教師…

貴重な異文化交流一題

某企業で日本語指導したベトナム女子3名が遊びにきた。 いずれも20代前半の子たちだが、半年前に研修が終わって別れたときよりも確実に垢抜けしていた。若い分だけ日本社会への適応力もすばやいようである。 パッと見は日本人の若い女子と変わらないし、興味…