2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シンボルの値

「今年の夏はどこへ行きたいですか?」 「富士山へ行きたいです」 「登るんですか?」 「はい、登りたいです」 「大変ですよ」 「先生は登ったことありますか?」 「ないですよ」 「どうしてですか?」 「どうしてかなぁ……富士山は登りたいと思わないんです…

焼岳で復活

性懲りもなくまた山へ行った。 寺地山でのつまづき(8月18日記事)を克服しないと寝覚めがわるい。もちろんあそこよりもハードルは高くして、自己肯定感を得なければならないーー。 目標は、焼岳(2455m)。焼岳とは、あの焼岳である。あの焼岳とは、かつて…

もっと元気と勇気と感動を…

リオ・オリンピックも終盤である。これまでたくさんの「勇気をもらった」し、「元気をもらった」し、ときには「感動をもらった」。 もらいすぎだろう、と思うくらい日本人はここ2週間で、ずいぶん裕福になった。それはとてもいいことである。 でも、もうこの…

寺地山で熱中症

慣れとはおそろしいものだ。最近は、30度を少し超えたぐらいの気温では、ふ〜ん、である。しかし、気持ちはふ〜んでも、身体は暑さに耐えられずまいっている。 これが、心身の認識ズレというものらしい。高齢者がいつのまにか熱中症になる要因のひとつだ。 …

71年

天童荒太の小説『悼む人』には、事件・事故の現場を訪ねて、亡くなった見ず知らずの犠牲者を悼む旅をする青年が主人公として登場する。 彼は、旅先の現場ではむろん歓迎されず、不審者と見られたり、異常者あつかいされたりするのである。 そんな奇異な旅を…

同窓会の問題

同窓会の案内状がよく届くようになった。同世代は還暦を迎え、とりあえず定年退職する年齢になったからだろう。 自分が歩んできた学校へのイメージというのは、小学校から中学校、高校、大学と、当然ながらそれぞれちがうものだと思う。人間形成途上の年代で…

体力降下と身体硬化

朝起きて立ち上がると、身体が石膏かなにかで固められたように硬化している。ちょうどアリナミンのコマーシャルのような感じである。 いや、そのときはまだ覚醒していないのかもしれない。そういえば、立ち上がってヨタヨタし出すとようやく「オレは起きたよ…