2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

抜歯に耐え抜糸を待つ

トシとともに、暑さ寒さに対する許容範囲がずいぶんせまくなってきて、すぐさま「音を上げる」ようになった。 この時期は、したがって毎日音を上げてばかりいるわけだが、この「音を上げる」ということばを辞書でひくと「弱音を吐く/降参する」とあった。 ま…

猫と暮らす(6)

猫が人間のことばをわかるのかどうか、それはわからないが、ソラが覚えた人間のことばがある。それは「ニボシ」である。そう、煮干しのことだ。 我が家では味噌汁の出汁に煮干しを使っているが、いつも頭は取っている。その頭を与えると人が変わったように、…

猫と暮らす(5)

ソラが少しずつ体力がつき、左目が見えるようになったので猫用のケージを買った。 できることなら拘束したくはなかったが、家のなかは猫仕様になっていないので、うっかり自由にさせると、悪の限りをつくした。 それはもちろん人間の都合から見ての悪戯だが…

猫と暮らす(4)

ソラがどんな風采の猫なのか、まだ紹介していなかった。 ーートラである。尻尾が丸い。イメージとしては、耳かき棒の先っぽに付いている綿の部分のような感じだろうか。 エリザベスカラーを首に巻かれたソラは、暑くてかゆいらしく当初こそいやがって抵抗し…

猫と暮らす(3)

子猫は栄養失調でガリガリに痩せ、さわると骨格が毛皮を着ているかのようだった。はっきりした月齢はわからなかったが、獣医は生後1カ月ぐらいと判断した。 目は両目とも深刻な状況で、近所の獣医から県内の専門医を紹介された。どうも猫や犬の目の病気とい…

猫と暮らす(2)

やってきた子猫(オス猫だった)は、いろいろな問題をかかえていた。 深刻なのは病気だ。ヘルペス菌に全身が冒され、臓器の機能が弱まっていた。しかも、目が塞がっている。もちろん皮膚や毛は、ノミ、シラミの恰好な住み家となっていた。 近所の獣医の指導…