2013-01-01から1年間の記事一覧

おみくじの検証

人出が苦手なので、正月三が日の初詣はさけるようにしている。 もとよりあまり神仏を崇拝するほうではないが、八百万の神に感謝する意味で、新年ぐらいは神社に参詣してもいいかな、ぐらいの気持ちで足を向ける。 ついでに「おみくじ」をひいてみる。占いの…

イワシとマグロ

2013年も大詰めを迎え、ちまたでは「今年の十大ニュース」などが取りざたされている。 ときどきは、なんでこれがベストテンなのか、と思えるものもあるが、それは選ぶ側の主観だからしょうがない。個人的には、11番目はいったい何だったのか、ということが気…

神社へ行く人

何を血迷ったのか、こんな時期にお宮参りとは……。 できれば目立つことなく、こっそりと行きたかったかもしれない。 いやまてよ。誰も気づかないのはマズい、それでは満を持してのパフォーマンスの意味がない。しかしとにかく、大日本帝国の進軍ラッパが頭に…

若くないといけないのか

台所にはラジオを置いてあるので、朝晩に聴いたりする。 朝起きてすぐにシャキっとする方ではないので、ぼんやりした頭でラジオを聴くわけだが、朝からハイテンションの番組には閉口する。とくに民放に多い。 朝は元気なのはあたりまえだろ、今日も一日元気…

サンドラ・ブロックである

サンドラ、久しぶりだなぁ。ずいぶん見ないうちに、こりゃまたずいぶん貫禄が出てきたねぇ。……でもやっぱり、サンドラはサンドラかなぁ。 サンドラ・ブロックーー。そう気安く声をかけてもしかられないような雰囲気を持っているアメリカの俳優(女優)である…

丁寧に説明してほしい

「ことば」の持つ重さや軽さというのは、ことばを発する人の立場や状況によってずいぶんと変わるものである。 最近では、政治家が話すことばがことのほか軽い。立場をわきまえていないうえに、自身の口から出ることばの重さを認識していない。 政府や与党の…

曲がり角とジブリ

内閣支持率が10%近く落ちた。それでも、調査機関にもよるが、おおむね50%近くである。 秘密保護法案であれだけ反対があったのだから、心情的にはもっと下がってもいいだろうとは思うが、これは景気対策への期待感がまだ下支えしている、と考えるべきだろう…

はかないなぁ、流行語

「今でしょ」で稼ぐのは「今でしょ」。でも、そろそろ飽きてきたよ。 あの稀代の悪法成立は、まさに「じぇじぇじぇ」である。濁った目をした与党の亡国議員たちには「倍返し」だ! 「じぇじぇじぇ」はにわかに全国区となったが、またさっさと故郷に帰ってい…

19世紀へ逆行をはじめた入口の日

今ならまだ捕まらないから、デモに行って叫んでこい。と、病床の友人にいわれたので、押っ取り刀で参加してきた。 やめまっし! と、金沢から叫ぶ。こちらではふつう「叫ぶ」ように使うことばではないが、かなり強い調子のお願い、または指示である。 でもお…

沖縄へ(3)

正直なところ沖縄というのは、にわか仕立ての訪問者の手に余る。 まずは難解な地名に悩まされる。古謝(こじゃ)、金武(きん)、南風原(はえばる)、北谷(ちゃたん)、今帰仁(なきじん)、中城(なかぐすく)……上げればキリがない。 ある程度琉球方言を…

沖縄へ(2)

沖縄のことを書くのだった。 そういうわけで、このトシになってようやく沖縄に上陸したのである。 蒼い海で遊び、オリオンビールをがんがんやり、沖縄料理とちょっぴり泡盛をたしなみ、さんぴん茶で一息ついたあとは、うちなーんちゅ美女が足マッサージを………

不気味な足音

日中戦争や太平洋戦争からの敗北から、日本は驚異的なスピードで復興し民主主義が浸透する国となった。 もちろん単純に発展してきたわけではなく、紆余曲折のすえに、全体としてより良き社会を実現してきたわけである。 そのときどきに不満や怒りがあったと…

沖縄へ(1)

特定秘密保護法案をめぐって世の中がザワザワしているときに、のんきに沖縄へ旅行するなどとはいかがなものか、と自分でも思った。 でも、青い海をもとめてのバカンスではない。だいたい、時期的にオフだ。 ーー沖縄にはずいぶん前から興味があった。 とはい…

うちなーへ

沖縄の城(グスク)と米軍基地が気になっていた。行ってみた。 とりあえずは城の写真です。 上から勝連城跡(2葉)、中城城跡(2葉)、座喜味城跡、今帰仁城跡の御嶽跡、玉城城跡。

パンツについての一考察

ときどきフィットネスクラブへ行く。マシンとたわむれ、たいていは汗をかくので、最後は風呂に入って帰る。 風呂に入るときは、たいていは裸になる。周りはみな男である。当然、そうだ。しかし、男が趣味の男にとってはこたえられない環境だろうな、とときど…

存在の耐えられない軽さ

自分にないもののひとつ。思慮深さ。あこがれているのだが、持って生まれた性格はたやすく変わらない。 先日も、久しぶりに電話で話した古い友人に、父親のおくやみを述べてしまった。うっかり。彼の父は健在で、僕の思いちがいだったのだが、まったく冷や汗…

ゆるキャラ企画のゆるさ

ある欧州人は、肩をすくめお手上げのポーズをした。また、ある中国人は、ちょっと理解不能ですね、と多少冷ややかに笑いながらいった。 反応はどちらも男性だが、外国人の女性はもう少し好意的な反応をする。でもやっぱり不思議に思っていることに変わりはな…

悪い空気の浄化方法

少し前まで、日本では水と空気はタダだった。しかし、近代化とともに上下水道が発達した現在においては、水はタダではない地域が多くなった。 とはいえ、蛇口から出てくる水は格安である。しかも、そのまま生水が飲める国や地域は、世界のなかでは希少である…

ヒミツが大好き

いやはや、こんなデタラメで前近代的な法案が堂々と出てくる時代が来るとは思わなかった。 平和ボケはいかん、というが、国民はボケてなどいない。平和は困る、と思っているごく少数の軍需関係やそれにつながる支配層の方々がそんなことをいっているのである…

記憶は海をさまよう

最近、記憶ほどあいまいなものはない、と思い知った。 先日、探し物がなかなか見つからなかった。たしかにそこに保管したと思っていたものが、忽然と姿を消していたのである。その周辺や、もしやと思う場所をなん回も徘徊したが、見つからなかった。 無いと…

ハロウィンの憂鬱

年々「ハロウィン」がにぎやかになってきた。あちこちでカボチャの作り物を見かけるようになった。 ハロウィンはもともと、古代ケルト人が秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭りが起源、という。 昨今日本に広がっている、カボチャなどを飾り、子どもたちが仮装…

10万円の問題

我が家は代々浄土真宗の門徒である。といっても、常日ごろそういうことを意識したことはない。まあ、ばちあたりかもしれないな。 いかに宗教とはかけ離れた生活をしているかということだが、それは日常的に宗教を必要としていなかったといえるし、浄土真宗界…

ポイントの呪縛

せちがらい世の中になってきたものだ。アベちゃんの毒矢で物価は上がり、消費税も上がる。しかし給料は上がらないし、セーフティネットはますます穴だらけとなる。 ささやかな生活防衛のために、「ポイント」を効率よく溜める人たちも多いと聞く。近ごろはど…

ヨタ文も積もって500回

うっかりしていた。このブログも前々回が500回だったようだ。500回目の更新ということになる。 最近では更新ペースも若干落ちてきたが、書くことがないわけではなく、どうもあまりバカなことも書けないなと、ちょっとばかり慎重になってきた、というところだ…

アメリカの罠

「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」というキャッチフレーズを、昨年12月の衆議院選で掲げた政党がある。 ほかならぬJ民党である。一瞬、目と耳をうたがいますね。目は点になり、耳鳴りがしてきます。 「ウソつく。TPP大賛成。ブレブレ」、というのが…

諸問題の悩みと健康

飲み会や茶飲みの席では、僕のような世代はどうしても子どもの将来や老親の世話、自身の健康や年金の問題などが話題にのぼる。 子どもについては、いつまでも心配が絶えずこんな時代が来るとは思わなかった、とおおよその友人たちがこの先を憂い、老親につい…

トイレに関しての若干のこと

ときどき公衆トイレやビル、コンビニのトイレに入ることがある。それらの不特定多数の人が使うトイレでも、近ごろは洋式タイプが多く、和式は徐々に見かけなくなってきている。 僕自身もすでに和式の体勢に耐えられない身体になってしまったので、実際洋式の…

鏡平、双六周遊

山へ行って写真を撮るのは楽しい。息があがって絶え絶えになってもシャッターを切る。いい絵が撮れた、とほくそ笑む。しかし、あとで見るとツメが甘いんだよなぁ。 ーー上から、鏡池と穂高連峰、鏡平小屋、そこの夕食、弓折の稜線からの槍ヶ岳、双六岳の朝。…

北アルプス発見伝(3)

数年前、9月の連休に西穂高へ行ったときは、ひどい目に遭った。 ーー山小屋である。同行者が勤め人だったので、休日を利用するしかなかった。それでもタカをくくっていた。9月を甘くみていた。文字通り、そこは「収容所」だった。 そんな事態をさけるために…

北アルプス発見伝(2)

北アルプスがあれば、南アルプスがある。ついでに中央アルプスというのもある。じつはそれぞれ、飛彈山脈、赤石山脈、木曾山脈のことである。 なんだかこの名前、社会や地理の授業を思い出すような懐かしさを感じないだろうか。あるいは人によっては、何か苦…