2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日本菜をつくる

大学へ通う子どもたちのアパートを見に行ったときは、その単身者用のずいぶん貧弱な自炊設備におどろいたものだ。 しかし、そんな台所でも、僕は自分の寮にほしいと思う。あそこにあるのは、小さな洗面台がひとつである。それも、シャワーとトイレがいっしょ…

携帯あれこれ

パソコンがあれば中国とメール交換はできる。しかし、ときどき携帯メールの利便性がほしくなるときがある。 日本と中国の携帯電話機はメールのやり取りができない。それは当然だと思ってきたが、はたして “当然” なのか。 言語の国際性を考えると、中国が日…

スイッチオフの日々

帰国してからは怠惰な生活になってしまった。こちらでしなければいけないことはたくさんあるのだが、今のところとりあえずはアイドリング状態である。何から手を付けていいのかわからずぼんやりしている、というのが本当のところではある。 けっこう規則正し…

飛行機の楽しみ

前回のブログ記事を、23日の晩に書きあげてアップしようとしたら、ホテルのネット回線が不通になっていた。109回目で、はじめて原稿を落としてしまった。不可抗力であり、だれに叱られるわけでもないが、やはりくやしい。 んで、昨日の朝、上海浦東空港の無…

上海の夜

今、上海のホテルでこれを書いている。……なんて書き出しにあこがれていた。うれしい。 うれしがっている場合ではなかった。もう時間がない。今日中にアップできなくなる。 さて、冬休みである。明日日本へ帰る。しばし、スイッチはオフである。痰攻撃や大声…

不好意思的晩上

2年ほど前、アンジェラ・アキの『手紙〜拝啓 十五の君へ〜』という曲を、たまたまNHKの番組で初めて耳にした。そのときに、涙腺を制御する脳の部分がマヒしたのか、なぜかぼろぼろ涙が出てきた。 そんな体験をしたのは久しぶりだった。以前にもあった。それ…

あの手この手の前倒し

今週に入って、毎朝が楽しみである。何人教室にいるだろうか、と。いくぶん開き直った楽しみではあるが。 櫛の歯が欠けたように、教室はガランとしてきた。ほとんどの学生が寮生活なので、次々に帰省していくのである。 この日本語学校の春節休み(冬休み)…

あなた考

あなたとはちがうんです。といい放ち、気色ばんで辞めていった総理がいた。若い記者に向かって、ずいぶん大人げない人ではあった。 あのひとことで、件の総理は歴史に名をとどめた……かもしれない。「あなた」のせいである。 その二人称は使われなくなって久…

精神性のちがいのこと

安渓県の朝の川縁を散歩していた(2010.12.28の記事参照)。寒いけれどいい気分だった。立ち止まって、行き交う人々をながめているだけで気がなごんだ。 ところがそのとき、あることを感じた。正確にいえば、そのときはじめて感じたわけではないが、またふと…

中国でEagles

日本語のテキストに、ビートルズということばがでてきた。学生にきくと、案の定、知らないという。 欧米や日本ならともかく、中国じゃあしかたがない。活躍したのももう40年以上前だし、そのころの中国はそれどころではなかった。 日本の僕らの世代だって、…

いきなりの学校

中国人スタッフのYさんが退職した。いきなり知らされた。なんでも、いきなり、である。中国社会がそうなのかわからないが、この学校ではいつもそうである。 いきなりの食事会。いきなりの広報任務。いきなりの写真撮影。いきなりの学生の入学。いきなりの行…

九日山の休日

先週は3連休だった。仕事が残っていたので、僕は初日と2日目は少し出勤した。 教室をのぞくと、家が遠くて帰れず寮に残った学生たちが数人、テレビでDVDを観ていた。みな一様にヒマだという。ならば勉強すればどうか、というと、つまらないと答える。 そうい…

当世中国煙草事情

おどろいたことに、路線バスの運転手が煙草を吸っていた。もっとも、乗客もまばらで、終点が近かったせいもあるかもしれない。 窓から痰を吐く運転手はけっこういるが、さすがに煙草は見たことがなかった。だいたい、一応は車内に禁煙と書いてあるから、その…

ちりも積もれば100回

新年の三が日は中国でも休みだった。同僚の先生のなかには、福建省の観光都市アモイへ遊びにいった方もいた。さすがはアモイで、人であふれていたそうである。 中国を個人で旅しようと思うと、どこで情報を入手すればいいのかわからない、ということがある。…

ホテルの作法

妻、遠方より来たる。年末に、連れ合いが遊びにきた。 日本から来るときによく利用する、上海から晋江(泉州)の国内便のフライトには、いつもびくびくさせられる。中国の空を、毎日ウンカのごとく飛んでいる国内便のかなりが、運休もしくは大幅な遅延を余儀…

これも「元旦」

まったく昨日の延長である。土曜日だから休みだが、たまった仕事をこなすために出勤した。これもいつもの休みと変わらない。 ちまたでは、今日もまた解体された肉があちこちの路上で売られ、これまたいつものように果物を売る行商のおばさんとも顔をあわせる…