2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今時の若者像

中国語学校のことも少し書いておかなければなるまい、と今日このごろは思う。 じつは、学校は日本人を対象に特化している。したがって、学習者は全員日本人である。上海で働いている現役ビジネスマンから、その配偶者(主に奥様連中)、語学を身に付けキャリ…

地図迷の思考と行動

本屋に行くと、ついつい地図を買ってしまう。たとえば上海なら、市街地図を何種類も持っている。それぞれ用途がちがう(と自分で思っている)のだが、一般的にはひとつで十分にちがいない。 以前にも白状したが、僕は地図オタクである。中国語でいえば「地図…

近寄ってくる人々

以前、ホーチミン市のサイゴン川ほとりのベンチで休んでいたら、物売りがひっきりなしに寄ってきて、くつろぐどころではなかった記憶がある。 カトマンズでは、その手の男にしつこく付きまとわれて閉口したことがある。 その根性は認めるが、たとえば、好意…

パンツをめぐる昨今

日々の雑事でめんどうくさいのが、洗濯である。ホテル住まいなので、洗面所で手洗いするのも勝手が悪いし、クリーニングに出せばお金がかかってしょうがない。 ここのホテルは学生が多いので、業務用兼従業員用の洗濯機を借りることができる。最近2台になっ…

静かな休日

「先生、こんにちは」「あ、おまたせ。久しぶりだね」 「お元気ですか」「まあまあかな。キミは?」 「ちょっと風邪をひきました」「え? 大丈夫なの? わざわざ来てくれて」 「ええ、もう治ります。でも、先生から急に電話があってびっくりしました」「ごめ…

母子の事情

中国の一人っ子政策は多くの “小皇帝” を生みだした、といわれている。どうしても子どもを我が儘に育ててしまうらしい。 南京からの帰りの高鉄(中国の新幹線)車内では、発車間際に、僕の席の前方のほうでいい争う声が聞こえた。 見ると、中年女と若い女が…

南京の休日(2)

南京は古都である。明代の城壁も残っているが、日本軍がかなり破壊したらしく、あちこちで修復のあとが見られる。そこには、敵に壊された、ということもちゃんと案内板に記されている。 表通りは、近代化が進む中国の他の大都市同様、大きなビルが建ち並ぶ。…

南京の休日(1)

南京に来ている。上海から250kmぐらい、高速鉄道で1時間あまりだった。 南京といえば、歴史をよく知っている日本人にとっては、トゲのようなひっかかりを感じる地名だろう。観光地として魅力的ではあるが、人によってはあまり足が向かないところかもしれない…

上海の役者

三々五々役者が集まり、いつのまにか演技がはじまる。演目は古い話しだが、役者たちが身に付けている衣装は、古びてはいるがどこか普段着に近い。 そんな演出ではじまるアメリカ映画があった。『ジーザス・クライスト・スーパースター』(ノーマン・ジュイソ…

アイデアの行方

それで、泉州へ行ってどうだったんだ、ということを書いておかなければいけないのだった。 じつは、去年の6月に泉州の学校へ赴任してからしばらくすると、ふと泉州に関連したあるテーマを思いついた。そのときは、人がいないことを確認して、ヒヒと笑いニン…

Intermission

久しぶりの写真特集です。最初の3葉は福州の「三坊七巷」。4葉目が福州の西禅寺からの風景。5葉目は石獅市の万寿塔(1162年完成/高さは20m余)。6葉目は泉州市の東湖公園にて。

万寿塔逍遙

泉州のなかに石獅市という町がある。 中国語のピンイン読みで表記すると「shi shi shi」である。日本語で書けば「ししし」ということになる。地元の人の発音は少し訛りがあって、「すすす」に聞こえる。 だから僕が四声に気をつけて、正しい中国語に聞こえる…

佇んで考えてみた

遊園地の乗り物のように100%近く安全が保証されてはいないが、適度にスリルを楽しむにはうってつけかもしれない。 泉州市内から郊外をむすぶバスの話しである。日本では絶対に味わうことができない荒っぽい運転も、ここまでくれば好きにしてくれ、といいた…

連休地獄

中国は今大型連休中である。いわゆる “十一” と呼ばれている、国慶節休みである。 こんな時期に旅行などに出かけるのは愚の骨頂であり、疲れて散財して消耗して終了である。賢い選択ではなさそうだ。 僕は今泉州にいる。じつは、その賢くない選択をしてしま…