2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「山が動いた」

加賀白山(2,702m)の頂上から遠く富士山を望むと、ちょうどその中間あたりで、立ちはだかるように自己主張する山がある。 ーー御嶽山である。同じ独立峰でも富士山のように秀麗ではないが、ゴツゴツした上部の独特な形と、山塊のどっしりとした姿はとても印…

ラジオでイライラ

「弊社では年間、ブラジャーをどれだけ生産していると思いますか?」 ーークルマを運転しながら、FMを何気なく聴いていた。ゲストは、さる大手下着メーカーのある程度地位のある女性社員だった。 番組のキャスターが彼女を紹介し何か質問をしようとした矢先…

サハリンへ(2)

じつはサハリン(ロシア)上陸は、ビザ免除の特別入国なのである。したがって、個人行動は許されず、決められたコースの団体行動なのである。 ーーしかたがない。ぶらぶらと街を歩きたかったのだが、秘密警察につかまってシベリア送りになりたくないから、お…

サハリンへ(1)

クルーズの旅といっても、そのスタイルは様々である。 今回のツアーは北海道の港をまわって、その足でロシア・サハリンに寄る、というものだった。 毎日のように新しい港に立ち寄るので、一般的な陸地のパッケージツアーの「船版」といった趣きもある。 しか…

クルーズ船という「町」

今回の航路は、小樽を出航すると、函館、室蘭、釧路に寄港し、北方領土の択捉と国後の間を抜け、知床半島に沿って網走に入港。 網走を出ると、ロシア・サハリンのコルサコフに立ち寄り小樽へ帰る、8日間のコースである。 寄港地では、下船して観光、散策する…

Enter the Cruise

かつて仕事用に軽自動車を買ったことがある。どうせ仕事でちょろちょろ走り回るだけだからと思って、ベーシックなグレードでいいと考えていた。 ところが実際は、いろいろな装備やアクセサリーを付けたくなり、結局は小型普通車が買えるような見積もりになっ…

クルーズへの入口

きっかけは新聞広告だった。陽春のとある平凡な朝、いつものように朝刊をながめていたら、とある旅行社のクルーズ旅募集が目にとまった。 いつかのんびり船旅などいいよなぁ、と常々思っていたが、飛行機旅のように格安チケットを手に入れてヒヒヒ、というわ…

北方領土遠望

さすがに釧路だった。寒い。20度もなかった。 しかし、地元の人は半袖姿。こんな日でも暑いらしい。 昨夜、釧路港を出た。夜のうちに北上して、今朝、択捉島と国後島の間をぬけた。 今にも泣き出しそうな空の下、冷たい北の海上から見る島は天候のせいかモノ…

夏は過ぎ行く

夏の終わり、ずっと忙しい日々がつづいていた。 気がつけばブログを更新する余裕もなく、テニスの全米オープンが始まったと思いきや、いつの間にか錦織が決勝に進んでいた。 ほんとうに驚いた。アジア人にとってテニスというのは、サッカーと同じように、歴…

虫の声が食欲をそそる?

秋の気配である。朝晩、涼しくてしのぎやすい。夏を迎える前は、猛暑の連続攻撃を覚悟していたのだが、思いのほか攻撃が淡泊で助かった。 もっとも、雨の降り方はヒステリックで、広島で被害に遭われた方たちはほんとうに気の毒である。豪雨に襲われると、今…