2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ワリ食う人々

「失われた10年」が、いつのまにか「失われた20年」といわれるようになってしまった。これは、バブル崩壊後の日本経済の低迷期をあらわす表現である。 元々バブルは作り出された幻のようなものだし、それ以前の高度成長期にしても、なにも日本のしっかりした…

「英雄」とは誰のことか?

最近「英雄」が気になるのである。 もちろん「ひでお」ではなくて「えいゆう」のほうだ。「ひでお」くんは今回どうでもいいのである。 日本では、日常的にこの「英雄(えいゆう)」という単語に出くわすことはほとんどないであろう。意味は知っていても使え…

カネモウケが第一

「資本主義経済は結局のところ、生命を軽視してしまうものだ」と、先日聴講した大学の先生はいった。 うすうすそう思ってはいたが、あらためてことばにして聞かされると、やっぱりな、と思ってしまう。 卑近な例では、東電の原発事故である。広範囲な生命を…

新幹線と東京

用事があって東京へ行ってきた。 お盆休みの後半チームが動いているのか、家族連れやグループの姿をずいぶん見かけた。行き帰りの電車もかなりの混雑だった。 しかし、どうして新幹線の座席ってあんなに座り心地が悪いのだろうか。とくに在来線の特急から乗…

戦後人間の歴史の勉強

今日はいわゆる「終戦記念日」。その年に生まれた子どもは、もう67歳である。 これだけの時間が経過してもまだ、戦争中に起こったできごとがすべて明らかにされているわけではない。今なお新しい事実が調査され、徐々に公にされてきている。 「トレイシー」…

命名はむずかしい

アルバート、ベリル、クリス、デビー、アーネスト……。もちろん英語圏の人の名前だが、じつは今年の大西洋北部のハリケーン命名リストである。 ずっと以前は女性の名前だけだったらしいが、男女同権の世の中、当然のように今では男女交互になっているようであ…

勇気はもらうものか?

どうやら「なでしこ」は最後の運に見放されたようだ。アメリカは強い相手だが、場合によっては勝てたかもしれない試合内容だった。 とにかくメダルは「銀」でも、まさに日本のサッカー界の「金」字塔である。最後まであきらめない粘り強さは、ほんとうにすば…

オリンピックの一喜一憂

連夜のサッカー観戦でやや寝不足である。 「なでしこ」の決勝進出は見事というほかはない。終盤のフランスの猛攻は、ほんとうに心臓に悪かった。過呼吸になるかと思った。女子の粘り強さには、あらためて感心する。 ところが男子のほうは、精彩を欠いていた…

ビール党の矜持

ビールを買いに行くと、最近では発泡酒や第3のビールの種類があまりに多くて、またそれらがあたかもビールのような顔をして並んでいるので、うっかり手を出してしまうことがある。 相対的にビールの占めるシェアが落ちているので、ビールもなんだか肩身がせ…

夏休みの注意事項

炎天下に駐車してあったクルマに乗るのはいやなものだ。エンジンをかけ、エアコンを全開にしてもなかなか冷えないからだ。 僕のクルマは排気量が小さい(1300cc)ので、車内が快適になるまで多少時間がかかる。それまで待てないので、たいていはすぐに発進し…

薬品と生活

今日はアメリカシロヒトリ(アメシロ)の消毒があった。この炎天下、町内を巡回消毒してまわった町内会の雄志の方々には、ごくろうさまといいたい。 この北米産の蛾はときどき集団発生して、その幼虫はバラ科やブナ科、カエデ科などの木々を丸裸にしてしまう…