2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ボランティアは偽善か?

「ボランティアをしたことがありますか?」と人にきくと、「ない」と答える人でも町内会のゴミ当番やドブ掃除ぐらいはしたことがあるだろう。 でも、あれはなかなかボランティアとして認識されていないようだ。どうしてだろうか。 以前も書いたが、ボランテ…

弁士となった夜

30〜40人の学生を前に授業をするのと、聴衆を前に一方的に話しをするのとでは、やはりずいぶんと勝手がちがった。 ずっと以前のサラリーマン時代にはそういう経験もあったが、今回はあたえられた時間がまったくちがう。 昨夜、僕は地元の国際交流協会主催の…

豆たちの日光浴

大豆の収穫をした。家庭菜園の小規模農園だから、もちろん無農薬栽培である。 2週間ほど前に、20mほどの畝2列に栽培した大豆を刈り取った。といっても手作業だから、園芸用のハサミで枝を切り取っていったので、ずいぶん手間がかかった。 それを納屋にひろげ…

中国の秋はどんな秋?

スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋ーー。 日本語を学ぶ中国人研修生たちにきいた。 「どんな秋?」「ん〜、スポーツはしないし、絵も描かないし……食欲の秋です」 「そう。やっぱり夏とかは食欲ない?」「ん〜、ありますよ」 「じゃあ、年中じゃない」「そう…

不適切な話題

アメリカの大統領選挙の報道が、よくニュースに上がってくる。他国のトップを決める選挙の「途中経過」が、これほど頻繁に報道される国も珍しいのではないか。 さすがともいえる「属国」ぶりである。いや、属国だからこその関心だとすれば、それも納得がいく…

遙かなるブラジル

サッカーはなかなか点が入らないからおもしろくない。と、ある知人はいった。なら、バカスカ点が入ればおもしろいか、というとそうではない。 サッカーのおもしろさは、ゴールシーンの高揚だけではない。戦略や戦術、つまり攻防やかけひき、チームワークや個…

低迷期

かつて、グラフィック・デザインの仕事を毎日バリバリやっていたころ、調子の波が周期的にやってきた。 何事もそういう傾向があるとは思うが、ことデザインに関しては、ぱたりとアイデアが出てこなくなって、仕事が滞ることがたまにあった。 逆立ちしても、…

日本人が迷う日本語

外国人に日本語をおしえていて、ハタと悩むときがある。 先日、テキストに「男の子」と「女の子」ということばが出てきた。もちろん一般的には「子ども」をさすことばだが、大人に対しても広く使われているので、おそらく、学習者が日本語に接する機会が多く…

半世紀という時間

ビートルズがデビューして50周年らしい。 中学生のころ、僕たちが『サムシング』を口ずさみ『カム・トゥゲザー』でシュッシュッしながら『ヘイ・ジュード』で踊り狂っているうちに、『レット・イット・ビー』で彼らは解散してしまった。 あのころの日曜日と…

竹田城で登山

いつどこで目にしたのか忘れてしまっていた。それが、映画『あなたへ』を観たときに、記憶のその部分にパッと光が当たった。 それは、雲海に浮かぶ孤島のような城の廃墟。かつて見たのは、じつにふしぎな、絵のような写真だった。そこは兵庫県朝来市竹田に残…

日々溜まるガス

ときどき思うのである。こう次々といろいろな問題が起きている我が国にあって、こんなところででてろてろと身の回りの小事を書きつらねていていいものか、と。ーー内心忸怩たる思いなのでありますよ。 とはいえ、天下国家を論じる技量も、弱きを助けるアンパ…