2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

旅先の人あれこれ

夏のヨーロッパを歩いていると薄着の人たちが目立つ。暑さには若干耐性がある僕たちに対して、寒冷地の人々はそれでも暑いのだろう。 肌の露出部分が多いと目につくのが刺青(タトゥー)である。本物なのか、いずれ消えるペイントなのかよくわからないが、と…

スマホの私的事情

バカなやつ、といわれてもいたしかたない。でも、自分のせいだけではないのである。 ケータイを替えた。つい数ヶ月前に、スマホに替えたことをこのブログにも書いたが、ヨーロッパに行く前にまた以前のような二つ折りタイプにしたのである。 じつは、替える…

フィンランドの真髄

森と泉、といえば、年配者が思わず口ずさんでしまう往年の名曲『ブルーシャトウ』を思い出す。GS(グループサウンズ)全盛時、ブルーコメッツの大ヒット曲である。 フィンランドは、国土の全域にわたって大小さまざまな湖沼が散らばる、まさしく「森と泉(湖…

あいまいなヨーロッパの私

僕の背丈は176cmほどなので、日本ではけっして小さいほうではない。しかし、あたりまえだが、ヨーロッパの国々を歩いていると、どうやら中の中ぐらいのようだ。 さほど胴長短足でもないつもりだが、彼らの足の長さと比較する気は起きない。もちろん東洋人の…

奥深き歴史の町

植物系のナチュラルグッズの店をのぞくと、いきなり中国語が飛び込んできた。通りはいたって静かだったのだが、せまい店内は中国人でごった返していた。 富裕層のトレンドなのだろうか。それにしても、ここはほんとうにプラハか、と思うほど中国パワーが炸裂…

スラブ語圏往来

能力の問題はあるが英語は、最悪、単語をならべればたいていわかってもらえる。 ヨーロッパもそれでOKだろう、と思っていた。ところが、チェコやスロバキアではまったく通じないことが多い。スラブ語圏だからだろうか。 英語とスラブ語は語源がちがうので類…

ブラティスラバ入門

プラハ中央駅で列車に乗った。日本のような改札はなかった。ましてや、中国のような手荷物X線検査や乗るまえの検札もなかった。 そういえばプラハのトラムでも、切符は車内のセルフ改札機で時刻を刻印するだけだ。あとで切符を回収したりもしない。ヘルシン…

チェコスロバキアとの出会い

学生時代の友人A君は、僕と正反対の性格だった。 ハンドボールで鍛えた体型はがっしりしていて押し出しが強く、それでいて嫌みがなかった。豪放磊落かといえば感性も豊かで、体育会系的なにおいはしなかった。 ふとしたことから趣味が同じということがわかっ…

日本人の居場所

気持ちのどこかで、いつも放射能汚染を気にしながら生きていかなければならない日本をのがれて、いっとき安息を得たい、と思うほどノーテンキではないつもりである。 じつをいうと、日本人は石持て追われるのではないか、などと本気で思っていた。 まあ、実…

プラハの道

フィンランドという国に入国したが、入国審査ではEUに入国したことになるのである。わずらわしい入国カードやビザは必要なく、パスポートを提示して2〜3の質問にこたえるだけでOKだった。 入国(EU)の目的は? どこの国へ行くのか? 日数は?―― 僕は、チェ…

フィンランド語という壁

英語はたいがい通じるが、現地の人々の日常会話はフィンランド語である。まあ、さっぱりわからない。街のあらゆる表記もフィンランド語だ。併記があっても、おそらくあれはスウェーデン語だ。 フィンランド語はウラル語族だから、英語とは言語のグループが根…

ヘルシンキにて

ヘルシンキでみる外国人ツーリストは多国籍だが、ロシア人、中国人が目につく。日本人は少ないが、スオメンリンナ島では中高年の団体とすれちがった。 今日は写真を少し。最初の2葉はヘルシンキ市街。あとの4葉は、世界遺産のスオメンリンナ島にて。

北欧の夏

今どき「ペンパル」ということばを知っている人も少ないだろう。文通友だちのことであるが、もう死語といってもよさそうだ。 学生時代ひょんなきっかけから、フィンランドの女性としばらく文通をしていた。たしか少し年下だったような気がする。 もちろん英…

「大丈夫」の心理

爽やかな香りが鼻腔をかすめると、妙齢の女性が、僕のわきを急ぎ足で追い抜いていった。とそのとき、妙齢の女性は「あっ」と小さく叫んで前のめりになった。 僕は思わず「大丈夫ですか?」といって、その妙齢の女性に駆け寄った。 ――というシチュエーション…