2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

とある神社へおもむく

禁断の果実。その甘美で魅力的な味は、一瞬のうちに人を虜にさせるーー。 一度でいいからそんなものに出会いたい。いや、出会いたくない。身を滅ぼすことがわかっているうちは、刹那的にはなれない。 などと、おおげさにとらえる対象でもないか……。 ーー靖国…

東京の疲労。東京で疲労。

お金やアイデアが泉のように湧いてくれればうれしいが、どこからこれだけの人が湧き出てくるのだろうか……と、渋谷を歩いていて思った。 僕のような田舎者は人の洪水に慣れていないから、すぐさま対向する者とぶつかり、あるいはお見合いをしてしまう。相手が…

高倉健をめぐること

10年ほど前、日本語を教えはじめたころの外国人といえば中国人がほとんどだった。授業のなかでときどき映画の話題になると、不思議に思うことがひとつあった。 彼らの好きな日本映画のなかに必ず、『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年)が出てくるのである。 え…

師走に政局かい

あきれてものがいえない、とはアベシンゾーのことである。 降って湧いたような衆議院解散。なんと姑息な……ともいえる奇襲作戦。ちまたの噂どおり、失政隠しがミエミエである。しかし、意味がわからない。 一強多弱、今ならまだ勝てる。バカな国民の信任を得…

自文化中心主義

ときどき行くホームセンターの一角に、ペット売り場がある。命を扱うので「売り場」ということばには抵抗があるので、「コーナー」とでもいおうか。 そこにはショーウィンドー化したせまい空間に閉じ込められた犬や猫が、見せ物のようになって買い手が現れる…

奇妙な際会

引っ越しできない隣人同士、男Jと男Cとの会話である。 「オレの世になってからずいぶん経つが、これまで一度もニーハオがなかった。その間、戦犯を紙、いや、神として奉ったあの神社へ参ったり、我々を敵視してまた戦争ができる準備をしているようじゃないか…

記憶装置の異常

チリも積もれば何とかで、こんなヨタ文もいつのまにか600回を越えていた。おそろしいーー。 ほんとうに、このような「塵芥」のようなものを読んでくださる方々には、何ともお礼ともおわびともつかぬ、申しわけない気持ちでいっぱいである。 ならばひっそりと…

空気は読まない

サラリーマン時代は、ときどき同僚と飲みに行った。そんな場での話題はといえば、会社のことが多かった。メンバーによっては、会社の話しばかりということもあった。 趣味の仲間や親戚の集まりではないのでそれもしかたないのだが、度が過ぎると酒もまずくな…