2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
この日本語学校は、教育の現場をすべて日本人教師が取り仕切っている。校長はもちろん中国人だが、中国人教師はあくまで日本人のサポートである。 したがって、教務関係のほとんどを日本人が担っている。役職は3人だが、じつはすべて女性なのである。この学…
あの暑かった夏はいったいどこへ行ったのか? と思うくらい、最近は急激に気温が下がってきた。そういえば、S市に秋はないよ、とだれかがいっていた。どうもそんな様相ではある。 何ごとも極端なこの国、妙に納得がいく。しかし納得している場合ではない。CC…
となりの家は、最近とみに羽振りがよく、広大な敷地に豪邸を建てた。高級外車を何台となく所有し、人の出入りもひっきりなしだ。毎晩毎夜パーティがあるらしく、その豪奢な邸宅からは、明かりと笑い声の絶えることがない。 一方我が家は、ついこの前までは、…
日本流にいえば「バス遠足」というところだろうか。先週の木曜日(21日)は、全校で課外活動日となった。 その行事は以前から予定されていたわけではなく、その前の週にいきなり決まった。いかにも中国流である。何ごとも突然、あるいは行き当たりばったりな…
僕はいろいろな木を植えている。種類がたくさんあるので、育つ早さもそれぞれちがう。勝手に育つ木もあれば、保護して手をかけないと育たない木もある。 そして、ちょうどいい頃合いをみて一本づつ伐ってしまう。べつに惜しくはない。そのために植えたのだか…
外国人に街で、英語で話しかけられたらどうしょう。なんて、中学校高校時代に思ったことはないだろうか。 考えてみればおかしな話しである。実際にそういう外国人(とくに英語話者)はいるだろうが、ここは日本語圏(日本の話しね)である。 僕たちはふつう…
テレサ・テンといえば、ある年代以降のおじさんは、懐かしさとともにあのふっくらとした穏和な顔を思い浮かべることだろう。カラオケに行けば、まだかなり歌は残っているものの、日本ではもう過去の人である。 しかし、中国ではそうではない。テレサ・テン、…
日本にいればさほどさし迫った問題ではない。でも、こちらにいるとやはり事情はちがう。どうしても敏感になってしまう。頼むよ、ことを荒立てないでくれよ、と願わざるをえない。 日中関係。そう、例の尖閣問題に端を発した最近の情勢は、どうしても気になる…
ときどきは、学校のことも書こうと思う。ほんとうにアイツは中国で仕事をしているのか、と思われているフシがあるので、このへんできっちり書いておきたい。 朝起きて顔を洗って形式の時系列になってしまうが、そのへんの退屈は今回がまんしていただきたい。…
赤い糸、といわれるものがある。目に見えないから、実際にあるのかどうかはわからない。 人は他人といろいろな “糸” でつながっている。3D画像が大流行だが、そのうち、そんな “糸” が見える特殊なメガネが開発されるかもしれない。 まあ、それはSFの世界だ…
このまえ日本に帰って思ったことがある。日本はこんなに静かな国だったのか、と。 もちろんそれは相対的なものであるが、いいかえれば僕は、中国の騒音や喧噪に慣れたということなのだろう。 日本にいるころは、なんとうるさくておせっかいな国なんだろう、…
40年ほど前まで、我が家は茅葺きの家だった。家のなかに広い土間がある、典型的な農家造りだった。 集落内にも、そんな茅葺き農家がかなり残っていたが、豊かになるにつれて現代住宅に姿を変えていった。 茅を葺きなおす職人が減ってきた、という事情もある…
久しぶりの “休憩” です。写真をお楽しみください。最初の4葉は「蔡氏古民居」。あとの2葉は、天后宮です(天井ですが)。蔡氏の記事は、次回のせます。(^_^)v [%7C%7C%7C%7C%7C]
日々雑事をこなしていると、時間は目の前を一瞬のうちに通りすぎ、そして消費されてしまう。しかし、6年という歳月を区切って振り返ってみれば、消費したはずの時間が目の前にあらわれてくる。 父が亡くなって6年。仏事では7回忌となる。なじみの僧侶は、め…
搭乗口のチケットチェックで止められた。後続の乗客たちが発する奇異な視線を背中に感じた。係員がキーをたたき、なにかを確認している。 ちょっと緊張したが、すぐに解放された。チケットを訂正され、シート番号が変わっていた。ダブルブッキングだろう。ず…
日本語学校の学生の90%は寮生活である。そのため、放課後から夜9時まで、自習のために教室が開放されている。 僕も夜ときどき、担当のクラスを見まわりに行く。習得のおそい学生をサポートしたり、質問を受けたりするためだ。しかし、それがどうも連中の巧妙…