2012-01-01から1年間の記事一覧

さよなら、2012年

激動と混乱の一年だったような気がします。まだまだつづきそうです。衰退日本の正念場かもしれません。 このブログに立ち寄ってくださった方々には厚く御礼申し上げます。この一年ほんとうにありがとうございました。 どうかよいお年を。m(__)m

年の瀬にふと思う

どうやらマヤ暦は「第一部」だったようである。しかし、暦をつくった本人たちがもうすでに地球上にいないので、「第二部」を勝手につくっていいものだろうかと思う。 あれはマヤの人々の予定だったのではないだろうか。とすると、ずいぶん予定より早く切り上…

東アジア平和への提言

時代のキーワードは「世襲」である。東アジアのトップはこれですべて「世襲政治家」になったのである。 中国の習近平、韓国の朴槿恵、北朝鮮の金正恩、そして我らがアベちゃん(敬称略)。 じつに壮観。見事である。時代の空気を反映している。世襲がいちば…

ある音声学的考察

「きゃりーぱみゅぱみゅ」には困っている。 ーー発音できないのである。できなくてもいいんだが、なんだかその挑戦的なネーミングに屈するようでちょっとくやしいのだ。 どうしていえないのか。前半の「きゃりー」は問題ないが、後半の「ぱみゅぱみゅ」がく…

取り戻したものは、何?

やっぱりどうしても「とれもろす」に聞こえちゃったんだよねぇ。 「トレモロ」っていう演奏技法があるけれど、「事故る」などと同じように名詞の動詞化なのかな、と思ってはみたが、「日本をトレモロす」なんてどういう意味だろう。ま、とにかく勝てばいいん…

「カラスの勝手」

ここ数日はあたたかい日がつづいている。これが「平年並み」らしい。ちょっと前まではかなり寒かったので、よけいにほっとする。 今冬は寒い、というのが気象庁の見立てだ。しかし、よく外れるので外れてほしいと思う。やっぱり寒いのは困るからね。暑いのも…

匂いの深淵

この前冷蔵庫のなかを片付けていると、バニラエッセンスの小さな小瓶をみつけた。 使用期限がとっくに切れていたので流して捨てようとしたら、誤って手にたっぷりふりかかってしまった。 天然のバニラは、ラン科の蔓性植物から抽出される。しかし天然ものは…

運のモンダイ

めんどうくさい年末仕事のひとつに、年賀状作りがある。やめてしまった友人・知人も少なからずいるが、ほんとうにうらやましい。 やめてしまえばいいのだ、と思いつつも世間のしがらみや一族郎党の手前、なかなか実行できない。ていうか、やめたやめた! と…

旗色を明らかにすれば…

たとえば、9.11の後、当時のアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュは、アフガニスタンを攻撃するにあたって、日本に対して「Show the flag!」と叫び、旗色を鮮明にするよう恫喝した。 「Show the frog!」というパロディもあったが、断然そちらのほうが平和的…

イーストウッドにニヤリ

『人生の特等席』という映画の邦題がしっくりくるかといえば、やや背中がモゾモゾしてしまうのである。それは、クリント・イーストウッドの映画だからかもしれない。 今回は役者に徹し、監督をロバート・ロレンツという若手にまかせているが、制作を自身のプ…

ミエコちゃんの行方

あれ? いなくなっちゃったの? 脂ぎったおじさんたちにいじめられたのかな? えっ? 東京へいっちゃったの? やっぱり東京がいいって? う〜ん、それって大丈夫? そんなわけで、ミエコちゃんはいなくなってしまった。でも、何のあいさつもなしに引っ越して…

檀家の(は)憂鬱

平均的日本人は、だいたいにおいて神社仏閣とは縁遠い生活をおくっている。 僕も例外ではない。神社へ立ち寄る機会はあっても、たいていは都合のいいお願いをするだけである。それもカタチとしてそうするだけだから、信心があるわけではない。まあ、バチ当た…

先進国の後進性

日本語教師になるとき、専門学校での学習をはじめ、多くの研修会や講座を経験した。 あらかじめ了解していたことだが、この仕事はやはり女性の比率が高い。ある研修会では、参加者40人中男性が3人、という状況もあった。 口の悪い友人は、ハーレム状態でいい…

パンツの穴と老化

トシをとるのが楽しみだ、という人はそうはおるまい。おお、明日からオレも後期高齢者だ、うれしいぜ、というような感慨にひたる方は少なかろう。 昨日、風呂場で転びそうになった。風呂、トイレで転ぶといよいよあぶない。危険、という意味ではなくて、人生…

混乱と変化と

のんきにパンダのことなど書いていたら、我が国の政界は大混乱しているではないか。ちょうど中国にいたときに、衆議院解散のニュースを知ったのである。 なんとか解散を先送りし年を越し、あわよくば任期満了まで引っ張ろう、という魂胆が透けてみえたNOだ首…

本物の品格

かつてずいぶん前に、ちらりと見た記憶がある。そう、ちらりと、である。しかも、彼(もしくは彼女)は寝ていた。 ーージャイアントパンダ(以下パンダ)である。中国語では「大熊猫」。なんだかほほえましくも、そのまんまではないか。ちなみに「小熊猫」は…

男のコケンを何とかした

じつは、一通のメールを軽く受け流していた。 中国へ向かう前に受け取っていたメールのことである。それは、以前泉州で日本語をおしえていた、現在L大学で日本語を学ぶ3年生からだった。 内容は、ぜひ大学に寄ってください、というものだったが、そのときに…

鄭成功への旅のはじまり

高速鉄道の泉州駅から動車(中国の新幹線)に乗った。行き先は厦門(アモイ)だ。 去年の浙江省での事故以来運行速度を落としているので、最高はせいぜい200km/hである。それでもアモイへは1時間足らずで着いてしまう。 国際貿易都市アモイは、観光客にも人…

開発の魔の手とこれから

泉州市内から、小さな弾丸路線バスに乗って1時間、安海鎮安平にやって来た。 ここには、「安平橋」という有名な古い石橋がある(2010.11.2の記事参照)。この橋の特長は、とにかくその規模だ。類をみない長さである。 橋は、僕のお気に入りの場所だった。何…

さて、渦中の中国

センチメンタルジャーニーーー。 なんていうことばは、思い出を真綿で大事にくるんだような、ナルシシズムあふれる旅行のことだろう。文字通り感傷的で、また、じつに魅力的ではないか。 そういう旅を否定しているわけではない。必要な場合もあるだろう、と…

夢、ときどき豚

人が体験した話しを延々と聞かされることほど退屈なものはない。たとえば、旅の話し、観た映画の話し、読んだ本の話しーー。 気安い相手なら、わかったわかった、といって話しをうっちゃることもできるが、そうでない相手の場合、それは拷問に近い。 ようす…

チャリの秋

このところずっと冬型の天候だったためか、気分はすでに冬になっていた。早い冬の寒気のなごりをひきずっていたが、昨日の日曜日は久しぶりに晴れた。 天気が悪かった土曜日の予定を順延して、サラリーマン時代の友だち2人と自転車ツーリングに出かけた。 と…

面倒臭い世の中

この夏観た映画『キリマンジャロの雪』(ロベール・ゲディギャン監督/2011年/フランス)は、フランス映画にしてはわかりやすかった。 ーーなどというとその方面の人にしかられるかもしれないが、僕のなかでは、えっ?ここで終わりかよ? というのがフランス…

ボランティアは偽善か?

「ボランティアをしたことがありますか?」と人にきくと、「ない」と答える人でも町内会のゴミ当番やドブ掃除ぐらいはしたことがあるだろう。 でも、あれはなかなかボランティアとして認識されていないようだ。どうしてだろうか。 以前も書いたが、ボランテ…

弁士となった夜

30〜40人の学生を前に授業をするのと、聴衆を前に一方的に話しをするのとでは、やはりずいぶんと勝手がちがった。 ずっと以前のサラリーマン時代にはそういう経験もあったが、今回はあたえられた時間がまったくちがう。 昨夜、僕は地元の国際交流協会主催の…

豆たちの日光浴

大豆の収穫をした。家庭菜園の小規模農園だから、もちろん無農薬栽培である。 2週間ほど前に、20mほどの畝2列に栽培した大豆を刈り取った。といっても手作業だから、園芸用のハサミで枝を切り取っていったので、ずいぶん手間がかかった。 それを納屋にひろげ…

中国の秋はどんな秋?

スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋ーー。 日本語を学ぶ中国人研修生たちにきいた。 「どんな秋?」「ん〜、スポーツはしないし、絵も描かないし……食欲の秋です」 「そう。やっぱり夏とかは食欲ない?」「ん〜、ありますよ」 「じゃあ、年中じゃない」「そう…

不適切な話題

アメリカの大統領選挙の報道が、よくニュースに上がってくる。他国のトップを決める選挙の「途中経過」が、これほど頻繁に報道される国も珍しいのではないか。 さすがともいえる「属国」ぶりである。いや、属国だからこその関心だとすれば、それも納得がいく…

遙かなるブラジル

サッカーはなかなか点が入らないからおもしろくない。と、ある知人はいった。なら、バカスカ点が入ればおもしろいか、というとそうではない。 サッカーのおもしろさは、ゴールシーンの高揚だけではない。戦略や戦術、つまり攻防やかけひき、チームワークや個…

低迷期

かつて、グラフィック・デザインの仕事を毎日バリバリやっていたころ、調子の波が周期的にやってきた。 何事もそういう傾向があるとは思うが、ことデザインに関しては、ぱたりとアイデアが出てこなくなって、仕事が滞ることがたまにあった。 逆立ちしても、…