2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

老師は悩む

中国語の発音に「反り舌音」という調音がある。音声学的にいえば、舌を歯茎硬口蓋もしくは硬口蓋あたりにくっつけるように反り上げて、摩擦音を出す調音法である。 日本語にはない発音なので、日本人は練習しないとむずかしい。 たとえば「老師」は先生の意…

よれよれ琵琶湖周回(びわイチ)

「面の皮が厚い」とはよくいうが、僕には縁遠い話しである。もちろんそれは自己評価だ。しかし、できればそう思われたくはない。 「尻の皮が厚い」などということばは使わないが、そうなりたいとときどき思う。自転車で少し距離を走ったときなどは強く思う。…

調子に乗るとある日突然

あたりまえだと思っていたことがそうでなくなったときは、人間あわてるものである。 たとえばパソコンだーー。そこには2種類の人間が存在する。操作しないときに、シャットダウンする人とスリープにする人、である。 パソコンの安全性保持の面からいえばシャ…

いいものはいいのか?

AKB48のことをおしえてくれたのは、中国の日本語学校の生徒だった。 いくら芸能情報にうといといっても、日本で一大ムーブメントを起こしている彼らを知らないとは、日本語教師としていかにもマズかった。 あれを境に生徒の間では、僕の日本語ネイティブ教師…

貴重な異文化交流一題

某企業で日本語指導したベトナム女子3名が遊びにきた。 いずれも20代前半の子たちだが、半年前に研修が終わって別れたときよりも確実に垢抜けしていた。若い分だけ日本社会への適応力もすばやいようである。 パッと見は日本人の若い女子と変わらないし、興味…

黄昏の歌声

休日の夕方、家で本を読んでいると外で大きな声がした。それはどうやら歌声のようだった。 夜遅くときどき、近くを通っていく酔っぱらいのような男の歌声を聞かされることはあるが、まだ明るいうちからの歌声はまれである。 よくよく耳を澄ますと、その歌声…