ブランクと自爆ストレス

ちょっと油断すると、あっという間に時間が過ぎてしまう。 ブログの記事を書くための1時間やそこらの時間はもちろんあるが、ぼくの場合は「日記」や「メモ」とはちがうと思っているので、画面に向かってちょこちょこっというわけにはいかない。何か構成とか…

久しぶりの雪国

忘れたころにやってくるのが「幸運」ならいいが、「厄災」は願い下げである。 そう、雪である。ここ数年分をいっぺんにプレゼントされたような、圧倒的な量だ。 迷惑なプレゼントだ。いくら「雪国」といわれているところでも、暖冬に慣れた身は、もう昔に後…

通勤電車とおかき

朝夕電車で通勤している。おおむね車内は静かである。通勤通学客がほとんどだから、おおむね浮かれる状況にない人たちである。 彼らの必携アイテムは、老若男女を問わずスマホである。ほとんどとはいわないが、半分以上の乗客は画面を操作している。 イヤホ…

恵方巻きの疑問

立春を過ぎたのに、この雪と寒さだ。しかし、立春とはいえ「暦の上」の話しだから、寒さはまだまだつづく。 先週は、スーパーやコンビニに行くと「恵方巻き」が並んでいた。節分に恵方巻きを食べるのが風習になりつつあるが、元々石川県地方にはなかった文化…

貧困留学生と障子張り

我が校の留学生のほとんどはアルバイトに明け暮れている。授業を休んだ日でも、アルバイトには休まず行く連中もいる。何だか本末転倒である。 アジアの国々からやってくる若者たちは、ほとんどが経済的に苦しい。日本との経済水準がちがうのだからあたりまえ…

戌年の「計」

松の内も過ぎてなんですが、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 そう、早くも8日である。このぶんではまもなく、「よいお年を」などといわなければならないような季節がやってくるようで怖い。 さて、5日から仕事が始まった…

あれよあれよの年の瀬

師走とは恐ろしい。気がつけば、2017年も土俵際だ。 何をしてきたのだろうか。忙しかった、といえば、己の能力のなさを宣伝するようなものだが、とにかく忙しいかったものはしかたがないのだ。 何がそんなに忙しいの? と日本語講師仲間のおばさんからいわれ…

「自分」問題

「自分」ということばは大辞林では、「反射代名詞。おのれ」または「一人称の人代名詞。われ。わたくし」と記されている。 一人称で使ってもいいことばで、新明解国語辞典でも「代名詞。話し手自身を指す言葉」とある。ただしカッコ書きで、「旧軍隊で多く用…

「ア」と「オ」の迷宮

テレビ朝日系列の番組、『報道ステーション』をたいてい観る。 コマーシャルも観るとはなしに観てしまうのだが、そのなかのひとつに、ヨーロッパの街のカフェで日本人女性がケーキを食べていると、中からコインが出てくるCMがある。 女性が驚いていると、近…

慢心して満身創痍

油断した。風邪をひいた。 のどは痛いし痰はからむ。鼻水は遠慮無しだし、目はしょぼしょぼ。頭は冬の北陸の空ようだし、身体がだるくて動作がめんどうくさい。 軽い風邪は年に数回あるが、かかりはじめに薬を飲めばすっきりする。そうやってしのいでいると…

最近の留学生事情

サラリーマンをして規則正しい生活をしていると、いやはやほんとうに日が経つのが早い。 専門学校の日本語をおしえる学科は、まだ留学生も少ないので基本的には授業は午前のみだ。といって午後はヒマかというとそうではない。 留学生にまつわるあれやこれや…

シネコン死ね! といいたいが…

たまに映画館に行く。たいていはシネコンに足を運ぶことになる。シネコンの施設は多いけれど、どこも同じ作品をやっているので、スクリーン数のワリには上映作品が少ない。 独立系の単館も1館あるが車ではちょっと不便なので、よほど観たい映画じゃないかぎ…

座席替え選挙

終わってみれば、この選挙はいったい何だったのだろう、と思ってしまう。そもそも何のための解散だったのか、わからない。 もともと深謀遠慮なところが微塵もないあの首相のやることだから、行き当たりばったりなのはわかっている。 今回突如現れ、赤丸急上…

Y先生への手紙

拝啓 冷え込むようになってきました。調子狂います。先生はいかがお過ごしでしょうか。 先日「日本語講師会だより」を受け取りました。いつもありがとうございます。 しかし今号では、ぼくも写っている白山頂上でのスナップ写真がいきなり目に入り、びっくり…

国難去ってまた国難

どうせあちこちでいろんな人が、似たようなことを発信しているのでひかえようと思っていたが、がまんできなくなった。 それにしても奇妙であるーー。 黄昏感が漂うとはいえ人もお金もあり支援者もいる組織が、勢いに乗る教祖「故意K氏」率いる、まだ組織とし…

ロードバイク求めて三千里(2)

クルマを買いにいってすぐ乗って帰ってきた、なんていうシーンをアメリカ映画でときどき見たような気がする。 日本ではそうもいかない。店頭の展示車を見て、「あっ、これください」などといって靴屋でシューズを買って履いて帰る、というようなわけにはいか…

ロードバイク求めて三千里(1)

ぼくは何かをはじめるとき、まずはその方面の本を読んだり、道具から入ったりするほうである。そしてはじめてみて少しわかってくるころに、欲が出てくるのである。 しかしその欲求を満たすことによって、さらに進化するか失敗するかは、実行してみないとわか…

国際隊、白山へ

いい出しっぺじゃないが、うまいこと乗せられて先頭に立たされることがときどきある。おだてられて木に登ったサルのようである。 仕向けたほうが巧者なので、乗せられたほうはスキがあったか、あるいは、まんざらでもなかったかである。あえて “木に登る” の…

「受話器頭」男の欲求不満

「俺の家ではもう 女房がヤキモチ もやしはじめてるらしい」 森進一の歌で有名な『襟裳岬』ーー。思わずこの替え歌を思い出してしまった。 にわかにクローズアップされた、その襟裳岬の上空をミサイルが飛んでいったそうだ。「上空」といってもほとんど「は…

猛暑のちビール日和

ぼくが勤めている日本語学校は今月いっぱい夏休みなので、毎日、ただ暑いあついといって朝からビールばかり飲んで過ごしていたかというと、そうでもない。 朝から平気で酒を飲む人はたくさんいるが、ぼくはどうしても朝から飲む気になれない。断っておくが、…

薬師岳の休日

薬師岳へ行ってきた。標高は2,926m。立山連峰の南、北アルプス屈指のジャイアントである。深田の百名山にも選定されている。 薬師岳は、ぼくの地元石川県から近いというのに、どういうわけかこれまで足を向けなかった。 理由はふたつーー。1泊2日ではかなり…

どうしようもない人たち

政治ネタはあちこちでいろんな人が書いているので、影響力のない一市民が何かいったところでチリかゴミのようなものだろう。むしろ市民が政治的な考えを明確すればするほど、この国では自分の立場を悪くしてしまう。 しかしいわずにはおられない、というのも…

抜歯に耐え抜糸を待つ

トシとともに、暑さ寒さに対する許容範囲がずいぶんせまくなってきて、すぐさま「音を上げる」ようになった。 この時期は、したがって毎日音を上げてばかりいるわけだが、この「音を上げる」ということばを辞書でひくと「弱音を吐く/降参する」とあった。 ま…

猫と暮らす(6)

猫が人間のことばをわかるのかどうか、それはわからないが、ソラが覚えた人間のことばがある。それは「ニボシ」である。そう、煮干しのことだ。 我が家では味噌汁の出汁に煮干しを使っているが、いつも頭は取っている。その頭を与えると人が変わったように、…

猫と暮らす(5)

ソラが少しずつ体力がつき、左目が見えるようになったので猫用のケージを買った。 できることなら拘束したくはなかったが、家のなかは猫仕様になっていないので、うっかり自由にさせると、悪の限りをつくした。 それはもちろん人間の都合から見ての悪戯だが…

猫と暮らす(4)

ソラがどんな風采の猫なのか、まだ紹介していなかった。 ーートラである。尻尾が丸い。イメージとしては、耳かき棒の先っぽに付いている綿の部分のような感じだろうか。 エリザベスカラーを首に巻かれたソラは、暑くてかゆいらしく当初こそいやがって抵抗し…

猫と暮らす(3)

子猫は栄養失調でガリガリに痩せ、さわると骨格が毛皮を着ているかのようだった。はっきりした月齢はわからなかったが、獣医は生後1カ月ぐらいと判断した。 目は両目とも深刻な状況で、近所の獣医から県内の専門医を紹介された。どうも猫や犬の目の病気とい…

猫と暮らす(2)

やってきた子猫(オス猫だった)は、いろいろな問題をかかえていた。 深刻なのは病気だ。ヘルペス菌に全身が冒され、臓器の機能が弱まっていた。しかも、目が塞がっている。もちろん皮膚や毛は、ノミ、シラミの恰好な住み家となっていた。 近所の獣医の指導…

猫と暮らす(1)

まずはどうしても、猫の話しから始めたい。 世の中に「ペット霊園」というものがある。かねがねぼくは、こういうところはどういう人たちが利用するのだろうかと、不思議に思っていた。 もちろん、ペットを葬送する施設だということはわかる。しかし、ペット…

ゆるゆる再開します

久しぶりに自分のブログを開いたら、うわぁ〜、中断して半年も経っていた。いつのまに……と思うほど、時間の早さにおどろく。 それで、そろそろ何か書いてみるかと思ってログインしようとしたら、パスワードとか、自分のページをコントロールする手続きを見事…