あれよあれよの年の瀬

 師走とは恐ろしい。気がつけば、2017年も土俵際だ。
 何をしてきたのだろうか。忙しかった、といえば、己の能力のなさを宣伝するようなものだが、とにかく忙しいかったものはしかたがないのだ。
 何がそんなに忙しいの? と日本語講師仲間のおばさんからいわれたこともある。口調がどこかからかい気味だったので、ぼくもムキになって「あなたとは違うんです」といおうとしたが、あとで面倒臭いことになるのでやめた。
 たぶん、日勤のサラリーマンになったことで公私が押した押したになってしまって、案件が陽炎のように追っても追っても逃げていくような感じである。
 女性を追うのであれば、悩ましくともそれはそれで艶やかな話しではあるが、まったくそういうものではないので疲労する一方である。
 つまり端的にいえば、物事の処理能力が劣ってきたということだ。
 平日でも6時に帰ってくるから、寝るまでには何かまとまったことのひとつぐらいできそうなものだが、風呂、飯、お茶、新聞、ちょっと読書……をやっているうちに寝る時間となる。
 このサイクルが生活のリズムを生み出すのだろうけれど、もう少しなんとかならんか、と思わないでもない。しかし、こういうルーティンワークが案外大事だということも、トシとともにわかってくる。
 落とし穴は、ルーティンで固まってしまったり、そこから抜け出すのがおっくうになったりして、柔軟性をなくしてしまう危険性がある、といことだ。
 そこは注意しているつもりなので、思考が固まってしまいがちになると、意識的にルーティンを壊したりしている。しかし若くないので、ついでに身体を壊す危険性もあるので、慎重にやらないといけない。
 先月風邪をひいて寝込んで回復してから、しばらくはすこぶる調子がよくビールもうまかった。ところが、師走も終わりになって雲行きが怪しくなってきた。
 塀の上をふらふらしながら歩いていたような気分だったが、どうやら寝正月にならずに新年を迎えられそうである。
 このヨタ文を読んでくださっている方には感謝です。この一年ほんとうにありがとうございました。
 更新ペースはめっきり落ちましたが、来年も続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
 どうかよいお年をーー。(^-^)