2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

駄文も積もれば200回

日本に帰ってきたら映画を見たい。それもゆったりと映画館で。と思っていたが、いまだに果たせないでいる。 見たい映画がないのである。シネコンはたくさんあるし、それに合わせてスクリーンの数もかなりあるのだが、上映している映画はどこも同じなのである…

重い足で歯医者

最近はヘビをペットに飼う人もいるらしい。おとなしくて世話する手間もさほどではないし、エサも毎日やる必要もないから、ペットとして楽らしい。 しかし、やっぱりヘビが好きな人はそうおるまい。 ヘビから話しを持っていくというのも何だが、歯医者が好き…

慢慢走、でいいじゃないの

背筋が寒くなった。中国の高速鉄道のあの路線に乗ったことがある。何回も。 高速鉄道網の突貫工事と電車のスピード。いくら100%国有地とはいえ、あのスピードは恐ろしい。それに加えて電車のスピードもすごい。 でも、どこか無理をしているような気がして、…

テレビの始まりと終わり

NHKワールドというチャンネルをいつも見ていた。ときどき中国国営放送のCCTVも見ていた。 ひとりで生活しているとついついテレビをつけてしまう。生まれ育ったところの方言でいえば、「あいそむない」というところだろうか。つまり、「愛想がない」という意…

安心がほしい

いろいろ調べたけれど、どうやら逃げられそうにもない、ということがわかった。 放射能で汚染された牛肉が問題になっているが、放射能の放出が終わったわけでもなく、これからも引きつづき大地に堆積し、さらに広範囲に拡散する。 安全な食料を求めてもおの…

Before & After

何がどう変わったのか、と問われると、いったい何だろうか、ととりあえず答えてしまうだろう。 この国に厚くだだよう暗雲。それは、頭を押さえつけられるような抑圧感。うれしいときにうれしさを素直に開放できない、ためらい。どんなに清々しい朝でも、深呼…

にらむ人、にらまれる人

本屋を見かけると、誘導されるようについふらふらと入ってしまう癖がある。中国でも同じだった。しかしやはり、店のなかは中国で出版された本ばかりである。 品揃えは日本とちがって、まずは漫画や雑誌のコーナーが貧弱である。文学や政治経済の本はかなり充…

ビールとは何か

季節感のない話しで恐縮だが、若いころは冬になるとスキーにばかり行っていた。ああいうものは、やり始めはメキメキ上達して楽しいが、ある一定のレベルになると頭打ちになる。 そうなるといつしかスキーに行く目的がわからなくなって、ゲレンデに行ってひと…

重い身体と上海の空気

人に酔いそうになった。 外灘に向かう人の波に歩調を合わせて歩いているつもりだったが、ねっとりした外気と人の熱気、騒音のせいで、自分がどこへ行こうとしているのかあやうく忘れそうになった。 蓄積した旅特有の疲労が、毒気をふくんだ上海の空気に反応…

麗江スケッチ

以前、日本語学校の生徒に僕の旅のスタイルを話したら、「もったいないですね」といわれた。 有名観光地はたいていがっかりすることが多いから、見てもいいかな、というところしか行かない。そして、観光地じゃないところも歩く。 たいがいは、その日に出か…

ホテル物語

ホテルは星の数ほどあるが、ホテルの星は5つまでである。海外ではあまり窮屈な思いをしたくないし若くもないので、いつも3つ星から4つ星のホテルを選んでいる。 ところがこのレベルは、日本語能力中級者と同様、実力のバラツキがとても大きくて、当たり外れ…

テーマパークにて思うこと

麗江といえば、チャン・イーモウが高倉健主演でつくった映画『単騎、千里を走る。』(2006年)が有名である。 僕も麗江という地名は知っていたが、どういうところかはよく知らなかった。だから、あの映画によって麗江という土地のイメージが形づくられたとこ…

暑さからのがれて

昨夜おそく、雲南省の麗江に着いた。 香港から昆明を経由してやってきた。乗り継ぎのわずらわしさや昆明の空港の喧噪は、寝不足の身にちょっとこたえた。前夜はなぜかあまりよく眠れなかったからだ。 麗江の空港に降り立つと、弛緩した頭がしびれるような感…

你知我知。加油吧!

寮を引きはらうので、連れ合いに来てもらった。で、ここ数日はホテル暮らしだが、泉州での日々も終わろうとしている。 今日も朝から蒸し暑いが、こうやって迎えていた日常も、もう日常でなくなってしまった。この地に多少根を張ってしまった者として一抹のさ…

在泉州最近身辺雑記

“黄金の日々” はかんたんに終わってしまった。いろいろ問題がある寮だったけれど、住めばそれなりになじんでくるものである。 その寮生活も終わりをつげた。昨日は引っ越しの荷造りに明け暮れた。 運び込んだときよりも、去るときのほうがどうしても荷物が多…