暑さからのがれて
昨夜おそく、雲南省の麗江に着いた。
香港から昆明を経由してやってきた。乗り継ぎのわずらわしさや昆明の空港の喧噪は、寝不足の身にちょっとこたえた。前夜はなぜかあまりよく眠れなかったからだ。
麗江の空港に降り立つと、弛緩した頭がしびれるような感覚だった。ここが2500mの高地だからかもしれない。夜の冷気は寒いくらいだ。
4日に、泉州からひとまず香港に移動した。ビザが切れるため、一度出国したのである。暑いのは香港も同じだった。しかし、日陰に入ると涼しく感じた。
香港でこんなことをいうのも何だが、空気もいくぶんきれいなような気がした。それほど泉州はほこりっぽかったのだろう。
学校は辞めたけれども、すぐ帰国しなければならない理由もない。少し回り道をして家へ帰ることにした。できれば涼しいところへ。そんな理由で麗江へ来た。
中国へ仕事に来たときには、あちこちを旅行できると思っていた。しかし、それはまちがいであり幻想にすぎないことがすぐにわかった。
しごく当然である。遊びに来たのではないからだ。まあ、土日の休みで行けるところなど限られているし。
中国にも祝日連休はあるが、そんな時期は国民も大移動するのでうかつに動けない。ましてや、チケットが高くて取りにくいそんなときに旅行するなど愚である。
結局は退職しないとちょっとした旅行などムリなのであった。
時間はあるので、香港で丸2日休養した。外は暑いので、日中はなるべくホテルでぼんやりしていた。夕方から少しでかけた。
泉州という、今の中国の代表的な地方都市にくらべれば、香港はまさしく外国だった。以前感じた香港とはいくぶん変わって見えた。
でも、変わったのは僕のほうだろう。(*_*)
(photo:香港島の夜景)