2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

連休に思ふ

このGW外遊に出かけた国会議員さんも多数おられるらしいが、その緊急性と重要度はいくばくのものなのか疑問である。 最近は、またぞろ尖閣列島の問題がにぎやかである。領土問題は、相手を刺激するような言動は解決をおくらせるだけである。ましてや、日本と…

牡丹開了

先祖代々、家の庭にはたいそう立派な牡丹の木が数本あった。じつは今でもあるのだが、近年樹勢が著しくおとろえてきたのである。 みんなかなりの老木なのだが、しいていえば僕が悪いのである。手入れを怠ってきたのだ。とくに冬場の養生をおろそかにしてきた…

空を飛んでいたころ

雨あがりの好天なのに、もやっとした視界の悪い日だった。花曇りとでもいうべきだろうか。 用事があって車でちょうど白山麓の方に向かっていると、もったりとした緩慢な空に点々と小さな物体が見えた。 バラグライダーである。そこは、獅子吼高原という、日…

日本とベトナムを繋ぐもの

ベトナム最大の都市、ホーチミン市に「戦争証跡博物館」という施設がある。 いわずもがな、アメリカとの戦争をあらゆる角度から検証し、その実態をできる限り伝えようとこころみる博物館である。 10年ほど前にはじめて訪れたときは、せまい敷地につめこむよ…

ソリストの矜持

「ラ・フォル・ジュルネ 金沢/熱狂の日・音楽祭」がまた近づいてきた。 イベントの趣旨は省略するが、5回目の今年はメインテーマが「サクル・リュス(ロシアの祭典)」である。 一般庶民にとって何かと敷居が高く感じるクラシック音楽を、気軽に楽しむことが…

最近のプロ野球はどうなっているのか?

のっけから本題に入ると、僕は最近プロ野球事情にずいぶんうとくなった。 シーズンがはじまったので、新聞では毎日のように前日の試合の記事が載っているが、悲しいことにほとんど関心がなくなってしまった。 以前はそうではなかった。ひいきのチームもあっ…

桜との付き合い

坂口安吾の『桜の森の満開の下』を読んだのは、若いころだった。物語のくわしい筋は忘れたが、たしか、ずいぶんシュールで恐い話しだったことだけは記憶している。 そのころ僕は会社員で、毎年ちょうど花見のころはモーレツに忙しかった。朝から夜遅くまでは…

新しい疲労の種類

スーパーで買い物をすると疲れるようになった。とはいえ、店内で飛んだり跳ねたりするわけではないから、当然肉体的なそれではない。 思いあたる原因はというと、食品や製品一点一点に思いをめぐらせて、OKのサインを出してからカゴに入れているからだろう。…

知りたくないが、知りたい

ガイガーカウンターといえば、いかにもここは危険ですよ、といわんばかりにガリガリと検知音を発する高価な機械、というイメージがあった。 でもそれは僕たちには関係なくて、どこか遠い国で専門家たちが使うものだ、と思っていた。 ところがまさかこの国で…

ボランティアのモチベーション

あるとき、「がっこう」や「どうぞ」は、どうして「gakkoo」「doozo」と発音するのですか。と、日本語学習入門者から質問された。 言語というのは一定のルールがありながら、ルール通りにいかない場合もたくさんある。長音のルールもそうである。とりあえず…

テレビの愚、ラジオの具

4月は、テレビ、ラジオの番組改編時期である。 テレビはほとんど見ないのであまり関心はないが、ラジオはときどき聴くので、番組が変わったことを気づかせてくれる。 もっとも、定期的に聴いていたひいきの番組があったわけではないので、あっそう、ぐらいの…

後始末のことを考えてみる

ある知人の祖母が亡くなった。事情があるのか、孫にあたる知人が喪主になっていたので、義理を果たすため葬儀に参列した。 知人とは特別親しい間柄ではない。だから家族のことは知らない。ばあちゃんがいたこともはじめて知った。でも、死者をとむらうために…

長い一日、短い一生

ここ数日はちょっと忙しかった。週の後半をワープし、気がつくと週末だった、というような感覚だ。 失われた約3日間――。何かをやり遂げた、という実感もないが、いったい何をしていたのだろうか。 自営の仕事、打ち合わせ、来客、タイヤ交換、畑の耕起……など…