最近のプロ野球はどうなっているのか?

 のっけから本題に入ると、僕は最近プロ野球事情にずいぶんうとくなった。
 シーズンがはじまったので、新聞では毎日のように前日の試合の記事が載っているが、悲しいことにほとんど関心がなくなってしまった。
 以前はそうではなかった。ひいきのチームもあった。地方巡業の試合を見に行ったりもした。しかし、もともとさほど熱心なプロ野球ファンではなかったし、サッカー人気とともに、Jリーグに気をとられることが多くなった。
 ビール片手に野球をテレビ観戦する、というステレオタイプな日本のオッサンにはなれなかったのである。
 どうも、野球の試合進行が自分の肌に合わないようだ。とくにテレビでは、ほとんど投手とバッターボックスしか画面に映らないので、その退屈な間合いをもてあましてしまう。かけひきのおもしろさがわからないバカなやつ、と思われても……まあいいのである。
 しかしながら個人的な趣味嗜好の問題はべつとして、近年プロ野球への興味が著しく減退した理由は、例の「クライマックスシリーズ」というやつである。あれは、2番じゃだめなんですか、どころの話しではなく、3番でもいいんだよ、という話しである。
 ファンをバカにしていないだろうか。プロ野球ファンは、あんな試合を見に行ってはいけない。
 それから些細なことだが、昨今の選手が身に付けるユニフォームのパンツは、若者の腰パンのようにカッコワルイと思う。
 どこがって?……裾が、である。ほとんどの選手が、地面を掃除するような長さのパンツを引きずっている。よくスパイクに引っかからないものだと思う。
 イチローのように、ストッキングで覆ったふくらはぎをすっきりと見せるスタイルの選手は、ほとんどいない。
 人間というのはグレーゾーンが広い、と思っている。野球が好きかサッカーが好きか、と迫られればとりあえず、サッカーのほうが……と答えるかもしれないが、野球が何がなんでも嫌いではないから、自分の答えに納得しないものを感じる。
 あっちかこっちかの問題ではないのである。(*_*)
(photo:兼六園にて)