2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

先進国の後進性

日本語教師になるとき、専門学校での学習をはじめ、多くの研修会や講座を経験した。 あらかじめ了解していたことだが、この仕事はやはり女性の比率が高い。ある研修会では、参加者40人中男性が3人、という状況もあった。 口の悪い友人は、ハーレム状態でいい…

パンツの穴と老化

トシをとるのが楽しみだ、という人はそうはおるまい。おお、明日からオレも後期高齢者だ、うれしいぜ、というような感慨にひたる方は少なかろう。 昨日、風呂場で転びそうになった。風呂、トイレで転ぶといよいよあぶない。危険、という意味ではなくて、人生…

混乱と変化と

のんきにパンダのことなど書いていたら、我が国の政界は大混乱しているではないか。ちょうど中国にいたときに、衆議院解散のニュースを知ったのである。 なんとか解散を先送りし年を越し、あわよくば任期満了まで引っ張ろう、という魂胆が透けてみえたNOだ首…

本物の品格

かつてずいぶん前に、ちらりと見た記憶がある。そう、ちらりと、である。しかも、彼(もしくは彼女)は寝ていた。 ーージャイアントパンダ(以下パンダ)である。中国語では「大熊猫」。なんだかほほえましくも、そのまんまではないか。ちなみに「小熊猫」は…

男のコケンを何とかした

じつは、一通のメールを軽く受け流していた。 中国へ向かう前に受け取っていたメールのことである。それは、以前泉州で日本語をおしえていた、現在L大学で日本語を学ぶ3年生からだった。 内容は、ぜひ大学に寄ってください、というものだったが、そのときに…

鄭成功への旅のはじまり

高速鉄道の泉州駅から動車(中国の新幹線)に乗った。行き先は厦門(アモイ)だ。 去年の浙江省での事故以来運行速度を落としているので、最高はせいぜい200km/hである。それでもアモイへは1時間足らずで着いてしまう。 国際貿易都市アモイは、観光客にも人…

開発の魔の手とこれから

泉州市内から、小さな弾丸路線バスに乗って1時間、安海鎮安平にやって来た。 ここには、「安平橋」という有名な古い石橋がある(2010.11.2の記事参照)。この橋の特長は、とにかくその規模だ。類をみない長さである。 橋は、僕のお気に入りの場所だった。何…

さて、渦中の中国

センチメンタルジャーニーーー。 なんていうことばは、思い出を真綿で大事にくるんだような、ナルシシズムあふれる旅行のことだろう。文字通り感傷的で、また、じつに魅力的ではないか。 そういう旅を否定しているわけではない。必要な場合もあるだろう、と…

夢、ときどき豚

人が体験した話しを延々と聞かされることほど退屈なものはない。たとえば、旅の話し、観た映画の話し、読んだ本の話しーー。 気安い相手なら、わかったわかった、といって話しをうっちゃることもできるが、そうでない相手の場合、それは拷問に近い。 ようす…

チャリの秋

このところずっと冬型の天候だったためか、気分はすでに冬になっていた。早い冬の寒気のなごりをひきずっていたが、昨日の日曜日は久しぶりに晴れた。 天気が悪かった土曜日の予定を順延して、サラリーマン時代の友だち2人と自転車ツーリングに出かけた。 と…

面倒臭い世の中

この夏観た映画『キリマンジャロの雪』(ロベール・ゲディギャン監督/2011年/フランス)は、フランス映画にしてはわかりやすかった。 ーーなどというとその方面の人にしかられるかもしれないが、僕のなかでは、えっ?ここで終わりかよ? というのがフランス…