久しぶりの雪国

 忘れたころにやってくるのが「幸運」ならいいが、「厄災」は願い下げである。
 そう、雪である。ここ数年分をいっぺんにプレゼントされたような、圧倒的な量だ。
 迷惑なプレゼントだ。いくら「雪国」といわれているところでも、暖冬に慣れた身は、もう昔に後もどりできなくなっているのだ。
 先週、ブログを書いた日は勤務する専門学校が休校だった。休校といっても、全クラス「休講」という意味だから、職員は休みではない。
 とはいえ、JRも止まっているし、車で向かったとしてもたどり着ける保障もなく、出勤したはいいが今度は帰宅難民になる可能性もある。
 そこは学校側も心得ていて、来なくていい、という指示だったので学生同様休んだ。しかし、徒歩で出勤できる範囲の職員は出たらしい。ラッキー! と思っていたら、それが3日間続いた。
 さすがに、ちょっと申しわけないな、と思いつつもJRが動かないんだから仕方がない、とばかりに開き直って雪かきをしていた。
 4日目が金曜日だった。この日も休校になると、冬休みパート2になりかねないと学校側が思ったのか(かどうかわからないが)、何がなんでも登校しなさい、というお達しがきた。
 雪かきで痛めた腰をさすりながら明日の通勤方法を考えていたら、幸いJRが少し動くという情報があった。
 留学生たちは臨時休校にも飽きたのか(バイトも休み)、金曜日の授業は珍しく集中していた。スマホを取りあげたり、居眠りをたたき起こしたりすることもなく平和だった。
 そのことに感動し学生を褒めそうになったが、いや、それが本来の学生の姿でありいつもは異常なのだと思い直し、平静を装った。
 しかし、南の国からやって来た留学生が、長靴を履いて学校に通う姿はちょっと可笑しい。(^^)
(photo:雪に埋もれた家)