2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

撮影心得

このブログでは、僕は駄文といっしょに写真も載せている。 バカ話しだけでは、“ご祝儀相場” をすぎると誰も見てくれなくなるだろう、という危惧があったので、それならオマケで気をひこうという魂胆ではじめた。 写真は好きなのでとくべつ苦にならないが、な…

崇武なる古城…この暑さじゃねぇ

バスのクーラーで少し寒くなってきたところでの、この暑さだ。 うんざりだろ? これから歩くのは。といわんばかりの、バイクタクシーからの客引き攻勢にあった。 S市から北東に約1時間。小さな半島が東シナ海にするどく突きだしている。そこには崇武古城とい…

日本語の青春

今日、夏期クラスのCさんが、学校を去っていった。 ちょっと斜にかまえたオタクっぽいところがあって、教室ではいつもブスッとしていた。なかなか笑顔を見せないが、たまに興味のある話題になると、その仏頂面からは想像できないような表情になる。まさに中…

チンタオビールの日々

最近は、宿舎に帰って、プシュッとビールをあけるのが日課になってしまった。暑いから、たまらなくうまいのである。青島ビール。 でもじつは、こっちにきて、ずいぶん長いあいだビールが飲めなかったのである。ほしくなかった、といったほうがいいかもしれな…

疑問はイーウエンである

ツォトン、リンムー、ティエンジョン、ときいてなんのことかわかる人は、多少でも中国語の心得がある人だ。 こたえは、それぞれ、佐藤、鈴木、田中の中国語読みにちかい日本語表記である。まったく別人だ。 ひとむかし前ならともかく、なまえは、今はできる…

面子の代償

成り行きというのはおそろしいものだ。成り行きで結婚したり、成り行きでタレントになったり、成り行きで大金持ちになった、なんていう話しをときどききくが、僕もこのまえ、成り行きでレストランへ行ってしまった。 う〜む、べつにたいした成り行きではない…

通過儀礼

別れとはつらいものである。とくに “身内” ともなればなおのこと。 今は反省している。コミュニケーションがたりなかったと思っている。朝晩はまったくかまってやらなかったし、スキンシップといえば2〜3日に一度、それも義務的だった。 でも、僕がきらいに…

旅の痛み

20分が限界だと思った。路線バスの “シート” にがまんできる時間である。 だいたいあれは “シート” と呼べるシロモノではない。ベンチである。野球場の観客席のようなプラスチックのベンチ。一般席がブルー、優先席がオレンジ。 先日、郊外の遺跡を見にいっ…

油過多油

ここS市では、鄭成功という、明時代末期の武将が有名である。民族的英雄である。日本人の母をもつことから、近松門左衛門の『国姓爺合戦』にえがかれている。 鄭成功については、いずれこのブログでもとりあげたいと思っているが、今日はおなじ近松の『女殺…

出血大サービス?

もちろんそんな能力はないが、僕は医者にはむいていない。血にめっぽうよわいのである。 最近では2年前の暮れに、餅切り器で正月用の餅を切っていたら、あやまって指が刃にふれ皮膚の一部をそぎ落としてしまった。噴きだした鮮血を見た僕は、気がとおくなり…

8月に考える

この時期は、マスコミからのそういう報道が多くなるせいかもしれないが、戦争関係の本に手がのびてしまう。 今年はちょっと手に入れることができないので、去年読んだ本を紹介してみようと思う。うへ〜と思われるかもしれないが、読んでけっして損はない。 …

しゃかいのまど

「先生、ベルと鈴はどうちがうのですか?」 「えっ? そ、それはな……ベルは大きいんだ。鈴は小さいし」 「じゃあ、神社にあるのはベルですか?」 「うっ……」 学生のL君から質問をうけた。日本でベストセラーになった本『日本人の知らない日本語』の世界が、…

Intermission

土楼の風景。壁に使われている土の内部は、竹で補強されている。そういえば、周囲の山は竹ばかり。タケノコの加工品がお土産。 いちばん下の写真は、なかば崩れかけた土楼。見学コースからはずれていたが、ちょっとのぞいてみた。なかへ足を踏み入れると、こ…

What's 世界遺産?(その2)

五箇山の合掌造り集落が、世界文化遺産に登録されたのは、15年ほど前である。かつての秘境は、いまや日本が誇る一大観光地だ。 僕はずいぶんむかしの五箇山も知っているが、その変貌ぶりには何と形容していいのかわからない。ありていにいえば、五箇山が五箇…

What's 世界遺産?(その1)

やってきたのは小さなワゴン車だった。乗っていたのは、ドライバーとガイド、それにガイド見習いのような男。その3人の若者に案内される客は、僕と連れ合いの2人だけだった。 てっきり、エアコンのきいた大型バスで、悠々快適に旅するものと思っていた。しか…