平凡な一日

 ときどきは、学校のことも書こうと思う。ほんとうにアイツは中国で仕事をしているのか、と思われているフシがあるので、このへんできっちり書いておきたい。
 朝起きて顔を洗って形式の時系列になってしまうが、そのへんの退屈は今回がまんしていただきたい。
 さて、あるウィークデーの一日。
 朝はだいたい6時に、2個のめざましで起きる。しかしトシなのか、最近はめざましが不要。無意識にテレビをつける。CCTVの朝のキャスターがW女史だと、今日は調子がいい(何の根拠もないけれど)。
 7時半ごろに寮を出る。鉄扉を開けると、たいていは露天商のおばさんが扉のまえにいる。ときどきつかまって果物を買わされる。
 教員室で、授業に使うGoodsの最終点検をして、8時に教室へ。今日はKクラス。30数名のうち90%近くが女子。遅刻者3名。授業は50分1コマで、10分休憩。基本は、同じクラスを午前中4時限担当する(午後は中国人教師)。クラスによっては、午後の2時限にもつづけて出る場合もあるが、その日はかなりの重労働だ。
 授業中は、寝るやつやおしゃべるするやつらを小突いてまわる。そして、どんどん当てる。あの、当てられるというのはじつにいやなものだ。でも、当てる立場だから遠慮しない。快感。ヒヒ。
 11時50分、終了。授業記録をつけて、明日の先生に引き継ぎをする。そして、別のクラスを引き継ぐ。昼食。学食もしくは、近くの食堂で食べる。衛生状態は気にならなくなった。だいたい10元以内。寮にもどって一休み。このブログを書いたり、ぼ〜っとしたり。
 2時ごろ再び学校へ。宿題のチェックと、まいにちのように行われる、漢字テストや単語チェックの採点。できが悪いと早くおわる。しかしそれじゃあ、ちと困るが。そして明日の授業の教案、教材づくり。空っぽ頭をしぼって、あっという間に5時や6時。
 荒い息をしながら、また寮にもどる。今日もようやくここまでたどり着いた。プシュ! チンタオビール。私腹私腹。いかんいかん、変換ミス。いつこんな単語を使ったんだ? 至福至福!
 余韻にひたる間もなく、適当にラーメンなどつくって夕食。また学校へ。7時ごろから補習に出る。私立だから、落ちこぼれにも手厚い保護の手を。給料上げろと叫ぶ(もちろん心にしまう)。
 学生から飴をもらって帰寮。女子はすぐに飴をくれる。お使いおじさんのようだ。8時半。
 そのようにして、おじさんの長い一日は終わるのであった。Fin. (>_<)
(photo:街路樹が日陰をつくる)