日々溜まるガス

 ときどき思うのである。こう次々といろいろな問題が起きている我が国にあって、こんなところででてろてろと身の回りの小事を書きつらねていていいものか、と。ーー内心忸怩たる思いなのでありますよ。
 とはいえ、天下国家を論じる技量も、弱きを助けるアンパンマンのような力もなく、せめて経済援助ぐらいはと思うのだが、財布をのぞいてみれば老い先の心配が頭をもたげ、身の丈を越えたことはとてもできないな、と気がつくのである。
 でもなぁ、グチのひとつやふたつはたちどころに口をついて出てしまうのである。
 近ごろの政治を司っている連中の行状をみると、どこか庶民とちがうところで「政治ごっこ」をしているとしか思えない。
 厚顔無恥なNO!だ首相はいわずもがなだが、政権党の幹部連中は役職を短期間でたらい回しし、肩書きと思い出づくりに躍起となっている。いいなぁ、のんきで。
 かたや野党第一党は、いつのまにかゾンビのようによみがえった方が、またまた古式蒼然としたことをおっしゃっている。
 一方、2大政党にうんざりした方々は、あたらしくてわかりやすいものに飛びつこうとしている。たとえば、大阪発のあの新党。
 しかし、ゆめゆめ “新製品” には要注意である。効能書きにまどわされず、使用原材料や添加物に注意してえらばなければいけない。さもないと、なんとかチルドレン、なんとかガールズの再現である。
 いずれにしても、どれもこれも威勢がいい。好戦的である。でも、隣国とは仲良くしたほうがいろいろと都合がいいのに。それで困っている人もたくさんいるし。だいたい、自給自足ができない国だ、ということを忘れている。
 人の命や故郷よりお金かーー。
 想像力が足りなくなってきていると思う。いうなれば、「情けは人のためならず」の精神さえ忘れ去られている。
 とまあ、ときどきは世を憂いて僕もガス抜きをしなければいけない。すっきりはしないけれどーー。(-.-#)
(photo:鞆の浦の街角で)