ちりも積もれば100回

 新年の三が日は中国でも休みだった。同僚の先生のなかには、福建省の観光都市アモイへ遊びにいった方もいた。さすがはアモイで、人であふれていたそうである。
 中国を個人で旅しようと思うと、どこで情報を入手すればいいのかわからない、ということがある。以前にも書いたが、ガイドブックの類はあることはあるが、とても大ざっぱである。目的地までどうやって行けばいいのか、細かい情報が得られないのである。
 少なくともアクセスだけは事前にちゃんと把握したい、と思ってもまったくわからない場合も少なくない。日本の電車の時刻表のようなものは望むべくもないし、一応本になった時刻表やWebでの検索システムはあるが、いかにも使いづらい。
 僕は中国を離発着する全航空機が載っている『班期時刻表』(雑誌社)というものを持っている。半年毎に発行されるこの時刻表だけはずいぶん便利である。
 飛行機のものだから机上旅行のおもしろみには欠けるものの、それでも十分楽しめる。日本でもこの手のものを出してほしいくらいだ。
 時刻表が愛読書である、と人にいうと、ちょっと引かれる可能性もあるのであまり大きな声ではいえないが、JTB発行のJR時刻表を持ってくればよかった、と少し後悔している。あの一番大きくて分厚いアレである。
 毎月買うほどマニアックではないが、ダイヤ改正時には必ず購入している。まっ、これも家人には白い目で見られているにちがいないけれど。
 じつは鉄道や航空機が好きである。しかし、オタクと呼ばれるほどの知識や執念や偏執性はない。とはいえ、まちがっていれば “鉄ちゃん” になっていたことだろう。
 時間さえあれば、中国のローカル列車やまだまだ現役で飛んでいるソ連製の航空機にも乗ってみたい気はしている。おっと、ソ連製は見るだけにしとこうか。
 さて、中国というシステムに乗って書きつらねてきた駄文も、今回で100回となった。ここは中国流にバクチクでも鳴らして祝いたいところだが、恥ずかしいのでやめにする。線香花火でもあればそっちがいいのだが、ないだろうなぁ。(^_^;
(photo:冬に咲く。コンデジの限界)