トイレに関しての若干のこと

 ときどき公衆トイレやビル、コンビニのトイレに入ることがある。それらの不特定多数の人が使うトイレでも、近ごろは洋式タイプが多く、和式は徐々に見かけなくなってきている。
 僕自身もすでに和式の体勢に耐えられない身体になってしまったので、実際洋式のほうが助かる。まあ、こんな身体に誰がしたのか……ということはここでは触れない。
 で、そのようなトイレを使う場合、小はとくべつ問題はないが、そうでない場合はいささか問題がある。
 便座である。このままペチャリと座っていいものか、一瞬ちゅうちょする。親切なトイレなら紙の便座シートが用意されているが、たいていは状況が切迫しているから、一刻もムダにはできずそのまま座ってしまうのである。
 しかし近ごろは、ウォシュレットの普及がめざましい。これは非常に心強い。もうあれなくして生活は成り立たなくなってしまった。……まあ、こんな身体になってしまった。
 さて、ウォシュレットは外国人も驚嘆する日本の技術。日本に生まれてよかった、としみじみ思う(おおげさか)。
 外国のホテルで、僕はよくトイレのトラブルに見舞われた。水がなかなか流れなかったり、排水が悪く便器の中で水がぐるぐる回っているだけだったり、ときにはあっという間に便器から水があふれ出たりした。
 フタをあけると、前泊者か従業員の置き土産があったこともあった。便座が異様に高かったり、ホテル以外では、便座がない場合も多かった。
 カトマンズのあるレストランでは、せまい空間に洋式便器と小便器が設えてあった。そのときはたまたま緊急事態で、洋便器に座ったのだが、小便器の朝顔が洗面器のようにちょうど顔の前の位置にきた。
 なかなかシュールな光景ではあった。しかし、どういう意図があってこのようなレイアウトにしたのか座りながら考えたが、小便器が臭くて答えが出なかった。
 トイレといえば、中国のすさまじい経験も少しあるが……それはここでは触れない。
 ーー今日はべつにトイレの話しをするつもりはなかったのだが、先日、外国人とウォシュレットの話しで盛り上がったこともあったせいか、成り行きで臭い話しを書いてしまった。
 それにしても日本のトイレ技術は優秀である。はは〜 (^-^)
(photo:福建省南安市官橋鎮にて)