ヒミツが大好き

 いやはや、こんなデタラメで前近代的な法案が堂々と出てくる時代が来るとは思わなかった。
 平和ボケはいかん、というが、国民はボケてなどいない。平和は困る、と思っているごく少数の軍需関係やそれにつながる支配層の方々がそんなことをいっているのである。
 毎日平和でぼくは(わたしは)幸せだ、と世に感謝し涙する人は少ないと思うが、空気や水と同じようにことさら存在を意識しなくてもよいところが平和の神髄であろう。
 したがって、平和ボケを叫び、平和に暗雲をもたらす法案を成立させようとしている連中こそ平和ボケである。
 国民を保護する、という謳い文句は詭弁である。おまえたちのプライベートをガラス張りにし監視・管理する、と正直にはいえないからである。
 反政府デモに参加していたら逮捕された。理由をきくと、それはヒミツだ下がれさがれ、といわれた。
 居酒屋で原発の話しをしていたら、居合わせた公安関係者にちょっと来い、といわれた。どうしてかときくと、それはヒミツだ、といわれた。
 ブログで政権批判を繰り返していたら、当局によって勝手に削除された。
 というような世の中になりかねません。
 じつは、今政府が成立をもくろむ「特定秘密保護法案」の内容は、わかりやすく報道されていない(ような気がする)。最近の大政翼賛マスコミは信用できないから、さもありなんという感じだ。
 政府とJ民党は、すばやく強引に事を進めたいようだ。やはり、やましいから、と考えざるをえない。
 外国では国や地域によっては、警察や警官を最も警戒しないといけない。それは、組織や人心の腐敗のせいでもあるが、いずれにしろ警察が恐怖の対象となるのは願い下げである。
 J民党の右翼女子のひとり、K池Y合子は、首相の一日の動向を国民に知らせるのはいかがなものか、などと先日堂々としゃべっていた。
 こんなことは立ちどころに実現するだろう。首相が誰に会って何をしたか、ヒミツになってしまう。
 「ひみつのアッコちゃん」は弱きを助けるが、「ヒミツのアベちゃん」はまちがいなく弱きをくじくのである。(`_´)
(photo:上海、田子坊にて)