東京の代償
いや、恐ろしいものである。前回ブログの記事を書いてから一ヶ月だ。感覚でいえば「うわ〜」である。
規則正しく仕事をすれば、あっという間に時間が過ぎる、ということを実感した。
あたりまえだろ、といわれてもしかたないが、これまでいかにぼさっと過ごしてきたか、ということだろう。
学校で日本語をおしえるのは、非常勤で週16コマ(1コマ50分)である。企業でおしえているのは夜2回、2コマ(1コマ90分)である。
後者がボディブローのように効いてきているようだ。夜はやはり、後期中年者にはこたえるのだ。
帰宅して晩飯を食ってすぐさま寝てしまえばいいのだが、どうしてもビールに手がのびダラダラしてしまうから、疲労がたまってしまうようだ。
この手の仕事は、時間内の仕事のほかに授業の報告や教案づくりという、シャドーワークがある。
給料は時給で、専門職としていくぶん高くなってはいるが、そういう陰の仕事を含めればたいした実入りでもなさそうである。
しかし当面これでいくしかないのである。本業は頭打ちだし、宝くじは当たらないし(そもそも買わないけど)、裏庭を掘っても金銀財宝は出てこないし(賢犬もいない)……。
まあ、きわめてノーマルな生活だともいえるので気に入ってはいるが、問題は体調管理である。
先週末所用で東京へ行った。尊敬する日本語教師のY先生と再会した。聞き上手の先生なので、調子に乗って痛飲してしまった。
ーー銀座である。天下の銀座だ。しかし通りを歩けば、ここは日本かと思うくらい外国語が飛び交う。
まあそれはいい。しかし、「お上りさんに銀座」は授業料が高くついた。風邪ぎみだった体調は坂を転げ落ちるように悪化し、週明けから瀕死の一週間を送ったのである。
声を出す仕事に声がおかしくなっては、文字通り、話しにならない。授業を自習にするわけにはいかず、さりとて聴解ばかりやるわけにもいかない。
ーー反省した。トシを考えよう。無理は即、代償を払わされるのだ。(;_;)
(photo:銀座みゆき通りにて。猫のパフォーマンス)