選挙に行こう
人ごととはいえ、人ごととも思えない東京都知事選。
そもそも、前任者桝添氏の不適切な行いに端を発した今回の知事選は、時期的にみてもどうも不可解である。
通常国会終盤、参議院選直前のタイミングでのアンモラルな行為の露見。なぜか、順次棚に並べるように、ひとつづつ明るみに出てきた。
沖縄の女性が殺された事件を受けて、ある自民党の閣僚経験者は「いかにもタイミングが悪い」と発言した。
被害者や沖縄をまったく無視した、我が身内の都合だけしか頭にない、いかにもタイミングを考えない言説にあきれた。
しかし、桝添氏の一連の更迭劇はどんなタイミングだったのか。本来報道されるべき何かが隠されたのではないか、と勘ぐってしまう。
それはさておき、このところの都知事の質の悪さは、軽く一国の経済規模にも匹敵する自治体の長として、いかにも恥ずかしい。
で、今回の都知事選だが、もうここらで「まともな」人を選ぼうではないか。
組織に頼らず(見放されて)健気に? 戦っている自民党の前衆議院議員に同情したり、判官贔屓したりするのはやめませんか。
小池氏は、権力志向の野心家である。細川日本新党にくっついて初当選して以来、小沢氏、小泉氏と常に権力にすり寄って泳いできた人物である。
自民党的政策が色濃く反映されるものと思われ、女性ではあるが女性や老人にやさしい政策を打ち出すとはかぎらない。
そういう意味では増田氏も同じだろう。地方自治のハンドリングに長けているのかもしれないが、自公の推薦を受ける以上は現体制の延長としか考えられない。
それにしても、毎回下品で問題の多い知事を繰り出してきた自公は、よくもまあ今回もまた候補者を立てたものである。ここは「一回休み」だろ。
かたや、野党共闘の鳥越氏はといえば、準備不足がいなめない。急な出馬では、マンモス自治体を勉強する時間がない。
ジャーナリストとして政治をウォッチングしてきたかもしれないが、政界人としては素人だから、当選しても自分のカラーはなかなか出しにくいだろう。青島知事の例もある。
その他の候補者にもおもしろい人物はいるが、だいたいこの3人の争いになるだろう。いずれにしろ、都民にはちゃんと投票に行ってほしい。
今日はマジに書いたなぁ。(¨;)
(photo:家のアサガオ。名前(品種ね)はヨウコ)