誰もが知らない流行語

 今年の流行語大賞は「神ってる」だそうだ。
 世情にうといオジサン(ぼくのことだが)は、ノミネートされて初めて知ったぐらいで、ぼくの周りでは聞いたことがなかった。
 なんでも、プロ野球の広島カープ関係から発生したことばだって? それさえ知らなかったしなぁ。だいたい近年、野球はイチローの活躍以外興味がなくなったし、テレビも見ないからなぁ。
 しかし、なんて読むのか。かみってる? 髪輝? こてこてポマードか? どういう意味なのか?
 まあいい。知らなくても困らない。
 ベストテンのそのほかは、「ゲス不倫」「聖地巡礼」「トランプ現象」「PPAP」「保育園落ちた日本死ね」「(僕の)アモーレ」「ポケモンGO」「マイナス金利」「盛り土」だそうだ。
 う〜む、なるほどな。それにしても、これが流行語か? いくつかは全然知らんぞ。ジャンルが偏ってはいまいか。
 「PPAP」も最近知った。カンボジア人の若者に教えられた。そこはちょっと情けない……かもしれないナ。
 しかし、この一年ぼくはいったい何をしていたのだろうか。
 けっしてぼんやりしていたわけではないと思うが、きっと流行語関係とは関係のないところで生きていたのだろう。たとえば、テレビとか、SNSとか、芸能関係とか……。
 まあいい。ぼくが偏っている、ということがわかった。
 さて、ぼくの流行語大賞は、「新しい判断」である。あのアベゾーが放った、無責任無節操なことばである。
 世の中のモラルの一角が確実に、ガラガラと音をたてて崩れたのである。ウソをついてもいいぞ、と一国の総理が示されたのだ。
 もっと流行ると思ったのになぁ。どうもこっち方面のジャンルには、世間の関心はうすいようである。
 これはかなりやばいと思うが、アベゾーは「神ってる」と錯覚してやりたい放題である。そういえば、日本は「神の国」である、と放言した元総理もいましたね。(*_*)