2014-01-01から1年間の記事一覧

夏は過ぎ行く

夏の終わり、ずっと忙しい日々がつづいていた。 気がつけばブログを更新する余裕もなく、テニスの全米オープンが始まったと思いきや、いつの間にか錦織が決勝に進んでいた。 ほんとうに驚いた。アジア人にとってテニスというのは、サッカーと同じように、歴…

虫の声が食欲をそそる?

秋の気配である。朝晩、涼しくてしのぎやすい。夏を迎える前は、猛暑の連続攻撃を覚悟していたのだが、思いのほか攻撃が淡泊で助かった。 もっとも、雨の降り方はヒステリックで、広島で被害に遭われた方たちはほんとうに気の毒である。豪雨に襲われると、今…

新世界は身近に存在する

「食わず嫌い」を克服すると、世界が広がることはたしかである。食べ物に限らない。仕事、趣味、嗜好、異性……女性? う〜ん、これはまたべつの問題をはらんでいるなぁ。 ネガティブな世界に踏み込むのはいかがかと思うが、「食って」みて新たな視界がひらけ…

日本の食べ物についてどう思うか

「どうしても納豆は食べられないのですが……」 と、外国人の日本語学習者が困惑顔をしていった。 よく日本人に、「納豆食べたか?」とか「どうして納豆を食べないのか?」とか「納豆の匂いがダメなのか?」……などと聞かれる、というのである。 「日本人はそん…

日傘と帽子

中国人は帽子をかぶらない。炎天下でも。 女性はときどき日傘をさしている。ところが、男性でも日傘をさしているのを何度も見たことがある。 しかしそれは、遠目にも日傘には見えなかった。雨傘である。オシャレを意識してというより、日差しに閉口してやむ…

8月15日のこと

性格的にはおとなしい方だったので、子どものころは、友だちや同級生と取っ組み合いのケンカをした記憶がほとんどない。しかし、友だちや同級生同士のケンカを見ることはたびたびあった。 そういう場面では、たいていの場合、リーダーシップのある奴や先生が…

盆休みのあれこれ

毎日メリハリのない生活をしていたら、ふと世間は今盆休みである、ということに気がついた。どうりで、走っているクルマは多いし、県外ナンバーもよく見かける。 国外人もよく見かける。あ、外国人ね。しかしこちらは盆には関係ない。夏のバカンスってところ…

「極限」と身体性

南チロル出身の登山家ラインホルト・メスナーは、世界ではじめて8,000m峰14座をすべて無酸素で登頂した。 標高8,000m以上は「デスゾーン(死の地帯)」とよばれ、そこに身を置くだけで刻一刻と体力を消耗する場所である。とくにエベレスト(8,848m)など8,50…

町内会の事情

自治会(町内会)の役員は、「ボランティア」といえるのだろうか。 ボランティアの要件は、「自発性」「公共性」「無償性」である。それを当てはめてみると、町内会はどう映るのだろうか。 まず「公共性」を考えてみる。役員は地域のためにはたらいているわ…

浴衣女子の季節

この時期うっかり出かけると、いろいろな催しに出くわしてしまう。とくに夕方から夜は要注意である。 昨日は富山方面にちょっと用事があって、夕方から電車で出かけた。クルマを使わなかったのには理由があった。電車の方が安上がりだからだ。 いつのまにか…

明るい日本の暗い世相

思いもよらぬ事件や物騒なできごとが、ときどき世間を賑わせている。凶悪な事件が増えたね、とか、治安が悪くなったよね、とか心配する向きも多い。 しかし統計的には、戦後一貫して凶悪犯罪は減っているのである。でも人々は、安心・安全がおびやかされてい…

夏山と伏兵

山へ行った。2泊3日の山旅だ。しかも久しぶりの、夏の山小屋泊まりである。 この時期の3,000m級の山は高山植物が咲き乱れ、涼しくて快適なのである。ところが山小屋は、中高年男女の欲望が咲き乱れ、阿鼻叫喚地獄絵図なのであります。 そんな時期にわざわざ……

ビール、のようなもの

「最近痛風が出てなぁ、嫁さんからビールを取りあげられたんだよ〜」といいながら、僕の友だちはジョッキをあおった。 思わずこちらの、ジョッキを持つ手がとまってしまった。「大丈夫か?」と聞いた。 「あのときは、もう死んだ、と思ったよ」といいながら…

ほころび、劣化、崩壊、などの日本

もはや旧聞に属する話しかもしれないが、サッカー王国ブラジルの凋落は衝撃的だった。あそこまでコテンパンにやられると、むしろすっきりするくらいだがーー。 列強の一角を常に占めていたチームだけに、日本の敗退が忘れ去られるくらい、我が国でも話題にな…

コーヒーの昨今

缶コーヒーを買うことがある。最近では各メーカーともずいぶん種類が増え、百花繚乱状態の開発合戦である。 しかし、どうもやっぱりしょせん缶コーヒーである。コーヒー本来のうまさを感じる物はほとんどない。 多くの製品は、プルタブを開けた瞬間の一瞬の…

節電の夏

外国に行って思うのは、自販機の少なさである。まったく見かけない国もある。治安の問題も大きいのだろう。 そこへいくと、日本は異常である。多すぎる。全国津々浦々、こんなところにまで、と思うようなところにも夜を徹して煌々と輝いている。 夏が近づき…

子どもっぽい大人の国

ショッピングセンターやデパートの床に寝転び泣きわめく子どもは、ときどき目にする光景である。そういえば、我が子での経験もある。 本人にとっては、自分の要求が聞き入れられないことへの抗議行動だから、それはそれで理解できる。ここでこういうパフォー…

空っぽ頭の問題

自分が今何をしようとしていたのか、ふと忘れることがある。何か意図があって今行動していたのに、頭からふぁ〜と消えてしまうのである。 しかたがないので別のことをしていると、しばらく後にふっとまたよみがえるのである。 吹っ飛んでいたことが、たとえ…

(欠陥)人材の宝庫のあの党

よくもまああんなヤジを飛ばすなぁ、と思った。 人格に「?」がいくつもつく政治家がのさばるなか、またまたやってくれましたねぇ。欠陥人材に事欠かないところが、さすがJ民党。 ごていねいに、件のヤジおやじ議員は事前にウソまでついて隠蔽をはかったのだ…

日本の壁

中国ビジネスでは、即断即決が重要らしい。社に持ち帰って上司の指示をあおいでいては、せっかくのビジネスチャンスをフイにする。 チームワークで仕事する日本企業の、中国での逸話としてよく聞く話しである。 太平洋戦争では、アメリカは日本軍と日本兵の…

歴史と伝統と真珠

中学校時代はサッカーをやっていた。といえば、へ〜といわれるかもしれないが、サッカー部に「いた」という程度だから、あまり積極的に打ち明ける話しでもない。 サッカーは好きだったが性格が団体競技向きではなく、なおかつ体育会系のノリにも臆してしまう…

不自由をもとめて

田舎へ行くと地元住民の視線を感じたり、ときには、不審者のように見られたりすることがある。とくに、観光客が行かないところならなおさらである。 それは、「ヨソ者」を警戒しているからであり、住民にとっては不安をかき立てる存在だから当然な反応だろう…

草刈りと陶酔

梅雨入りしたらしい。どうりでジメジメしている。朝晩はまだ涼しいが、昼間は蒸し暑くなってきた。 季節はそろそろ蚊の活動時期に入った。連中のあの不快な飛翔音を耳にすると、人は取り乱し落ち着きをなくす。あの手の周波数の規則正しさが、人間の神経を刺…

単調さからの逃避

「判で押したように」というたとえがある。同じことの繰り返しで変化がない生活や仕事について形容するときによく使われる。 多少揶揄したような意味で使われることが多いが、人間は反復性を甘んじて受け入れる性向がある、といえるのだろう。 こういうこと…

アイドルの受難

数年前中国で日本語をおしえていたときに、AKB48の存在をはじめて知った。それは、中国人の学生たちがおしえてくれた。嘲笑というおまけつきで。 学生たちはときとして、けっこう日本のディープなサブカルまで精通している。そのときは、そういうものの一種…

本の問題

週に2〜3回は本屋に行かないと落ち着かないほうだった。行けばかならず何かを手にしてレジの前に立っていた。そうやってどんどん本や雑誌が溜まっていった。 近ごろは、そういう一連の習慣を少しマズイと感じはじめ、なんとか本屋通いを週1にするように改善…

ダーティなハト

たとえばそれが仕事であるなら、多少のがまんは了解のうえで従事するものだが、ボランティアなど仕事でない場合だったらそうもいかない。 とりわけ、人格が完成した人にこちらの考えを理解してもらい、実行に移してもらうことなどは、ときとして議事堂の前で…

けっして踏みたくはないアレ

「地雷」は人類が産みだしたもっとも卑劣な兵器のひとつである。実際、今も地雷に悩まされている国や地域はたくさんある。 そんな国の人々にとって地雷というのは、忌み嫌うべき物であり、また同時に不快なことばだろう。 日本は一応平和だが(あの狂った首…

親分のためにガンバル

だいたい世界最強ダントツの軍事力を持つ国に、誰が攻め込むというのか。逆に、戦争を仕掛けて他国を攻めるのは、いつもあの国ではないか。 イラクやアフガニスタンを攻撃したけれど、何ら大義名分はなかったじゃないか。いや〜すまん、では済まされないので…

『アナ雪』恐るべし

蝶や花の映画しか観ない、とうそぶく。だから、リアルで生々しいシーンには顔をそむけ(僕も苦手だが)、マッチョな主人公が世界を救うアメリカ映画をバカにしている。 インディ・ジョーンズは「汚い」らしく、ミッション・インポッシブルは「ちょ〜疲れる」…