節電の夏

 外国に行って思うのは、自販機の少なさである。まったく見かけない国もある。治安の問題も大きいのだろう。
 そこへいくと、日本は異常である。多すぎる。全国津々浦々、こんなところにまで、と思うようなところにも夜を徹して煌々と輝いている。
 夏が近づき暑くなってきた。節電しろ、などと巷ではいわれはじめている。電気を売ってモウケている電力会社が、そんなことをいうんだからおかしな話しだ。
 電力会社に「協力」する気はないが、節電自体は大事なことだと思っている。さしあたり日本全国の自販機を半分ぐらいにすれば、かなりの節電になるのではないだろうか。
 しかし、自販機だけを責めてもしかたがない。自販機業界から文句をいわれそうである。
 冷房も問題だ。まだまだ冷やしすぎだろう。JRの電車などはときどきキンキンに冷やされている。乗客はスイカなのだろうか。そういえば Suica というプリペイドチケットがあった。 
 熱帯や亜熱帯の国へ行くと、冷やすのもサービスの一環らしい。うちはよそより冷えてますよ、というのも営業的ウリのひとつなのだろう。
 コンビニの店内照明もどうにかならないか。明るすぎだ。それなりの理由もあるのだろうが、せめてLEDにするとか、深夜は営業しないとか。
 外灯。多すぎやしないか。防犯のためという理由は理解できなくもないが、地球を回る人工衛星から夜の日本を見ると、くっきりと輪郭どおりに列島全体が光り輝いているらしい。もちろん外灯のせいだけではないけれど……。
 そして問題はやはり大企業だと思うよ。電力の安定確保のために、電力会社依存から自前で確保へと少しづつシフトしているとは聞くが。
 家庭の節電などタカが知れている。暑いのがまんして熱中症になったり、ビールの本数が増えたりすれば逆効果である。
 しかし、電力は足りているようだ。電力会社は、火力発電の燃料が高いから電気料金がさらに高くなってもいいのか、などと脅しまがいに原発再稼働の口実をつくろうとしている。そこだけ注意だ。(-_^:)
(photo:海岸で見つけた不思議植物)