ほころび、劣化、崩壊、などの日本

 もはや旧聞に属する話しかもしれないが、サッカー王国ブラジルの凋落は衝撃的だった。あそこまでコテンパンにやられると、むしろすっきりするくらいだがーー。
 列強の一角を常に占めていたチームだけに、日本の敗退が忘れ去られるくらい、我が国でも話題になった。
 ブラジルは、外の変化や内部の崩壊に気づくチャンスを見過ごしてきたのだろう。変化に対応できなかったばかりに、どこかで道をあやまり時代からずれていったのだろう。
 順調なときに、ターニングポイントになるような兆しをつかまえて、次の時代にそなえる。これはじつに難しい。
 まさかと思われていた企業でもおちいる落とし穴である。日本航空ソニーパナソニック任天堂日本マクドナルドNTTドコモ……ここ近年、大企業が名を連ねる。
 企業に限らない。号泣議員やヤジ議員を氷山の一角とする、議員先生方の化石化も目を覆うばかりだ。
 最近のおバカな話題といえば、鳥取市のマスコットキャラクター「かつ江(渇え)さん」だろうか。なかなかユニークなキャラクターではあるが、これを公のキャラに選出したセンスが最悪である。
 鳥取県といえば、あの軍事オタク、J民党No.2先生の地元である。そういえば「かつ江さん」、オタク先生の上司夫人に似ていなくもない。……なんていうのは、うがちすぎだろうか。
 そして我がソーリは、民意のターニングポイントを見誤った。これから凋落がはじまるだろう。いや、もう始まっている。
 一国の代表はもっと大人であってほしい。隣人とさえ仲良くできなくて、何の平和だろうか。彼は恥ずかしくないのだろうか。国民のほうがよほど恥ずかしい思いをしている。
 外国人と接している僕たち日本語教師は、もともと政治の話題はさけるようにしているが、それでも今の日本の状況を背景に日本語をおしえるという行為に、どこか胸のつかえを感じている。
 ここぞとばかりに「プチ正義」を振りかざしたくはないが、あまりにもひどい状況ではないだろうか。サッカーの世界なら、ファンは応援支援すればそれですむ話しなのだがーー。(*_*)
(photo:名古屋市大須通りにて)