空っぽ頭の問題

 自分が今何をしようとしていたのか、ふと忘れることがある。何か意図があって今行動していたのに、頭からふぁ〜と消えてしまうのである。
 しかたがないので別のことをしていると、しばらく後にふっとまたよみがえるのである。
 吹っ飛んでいたことが、たとえば、緊急性があって重要なことの場合もある。
 しかし、消失した記憶があまり間をおかず脳裏にもどってくれば、ほっと胸をなでおろして中断していたところからつづきに移れるのだが、それがずいぶん時間がたった後に、彗星のごとくやって来たりする場合もあるから困る。
 そうなると事が手遅れになることもあり、関係箇所に迷惑をかけたり、墓穴を掘るような事態になるのである。
 また、べつのボケかたでは、物を置いたところを忘れてしまって捜しまわる、というケースがある。これも、前者とよく似ているかもしれない。
 いずれにせよ、どうも着々とボケ老人の域に近づいているようである。記憶力や思考の柔軟性が、日々なくなっていくのを実感している。
 もしかして重大な病気が隠されているのではないかと、医学書をひっくりかえしてみるのだが、いろいろな病気に思い当たるフシが出てきて、こんなことをしていると本当に病気になりそうなので、読むのをやめた。
 最近困るのは、メールの返事である。後回しにすると忘れてしまう場合があって、あとで困ったことになるのである。
 何もなまけて後回しにするのではなく、いろいろ考えないと返事が書けない場合もあるので、そうすると返事するタイミングを逸してしまうことがある。
 即断即決すればそんな問題も抱え込まずに済むことなのだが、熟考しないで勢いで判断してしまうと、それはそれであとでしまったと思ったりするので、そんな性格にも問題があるようだ。
 つまり、優柔不断というか、なかなか決定的な考えがまとまらないということなので、そう思うとかなり前からボケていた、ということになりそうである。
 ブログ更新もそうだ。書きたいことはいろいろあっても、仕事をしたりビールを飲んだり、階段を踏み外したりシャンプーが目に入ったりする拍子に、アイデアが霧散してしまうのである。(;O;)
(photo:金沢、長町武家屋敷跡にて)