年賀状あれこれ

 新春のお慶びを申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。
 元旦から三が日、今年は穏やかな年明けである。昨年末には「町内会長」という看板も下ろし、任期も満了したので、正月の酒もことのほかうまいような気がした。
 正月用に保存してあった、暮れにいただいたプレミアムビールを開いたので、いつもの第3のビールとはちがい格別感が増したのかもしれない。
 いやじつは、麦とホップでもうまい、と感じたかもしれない。……はは〜、ビールの話しはどうでもいいのだった。
 元日の酒はともかく、日本の風物詩ともいえる年賀状も、正月の楽しみのひとつである。
 面倒臭く思いながら、年末ギリギリになってようやく書いた自分の伝賀状を棚に上げていうのもなんだが、もらうとやはりうれしいものである。
 同年代もそろそろリタイア世代にさしかかっているので、年頭のあいさつに添えた一口コメントにも、トシを感じさせるものが多くなった。
 まあつまりは、定年後の人生のこと、老親のこと、趣味関係のこと、孫関係のこと、子どもの動向等々である。
 若いころは、我が子の写真をあしらった年賀状に閉口したものだが、これが最近では、一年間の旅行三昧を報告した年賀状に閉口するようになった。
 艱難辛苦の末ようやく得た余裕に、少し遊んだ。そんな友人知人には、素直にほほえんであげたい。よかったね、といってあげたい。
 しかしなぁ、毎年毎年そんな年賀状をもらうと、ちょっと大丈夫か、と思えてくるのである。
 でも、人の人生にとやかくいうまい。他人の話しに耳をかたむけられる老人になろうと思う。それは案外むずかしいことらしいがーー。(^^ゞ