冬でもビールだ

 忘年会の季節真っ最中である。メンバーが集まる飲み会会場までの道中は、この季節当然寒い。
 外は寒いが中はあたたかいので、みなやはり最初はビールである。
 しかしおかわりになると、さすがに日本酒や焼酎方面に向かう連中も多い。僕はずっとビールなので、ときどき、大丈夫か、などといわれる。
 家ではいつも焼酎をちびちびやっているが、飲み会になると浴びるほどビール、という人も知っている。なんでも、ビールは高価なのでそんなときに飲み溜めするそうである。
 いささか世知辛いような気もするが、それは単なる酒飲み、ということだろう。
 僕も最近は家では第3のビールなので、飲み会のビールはうまい。とはいえ、そこで飲み溜めするような芸当はできない。限界が知れているので、飲み放題でもようやく元が取れる程度である。
 まあ、冬でも生ビールはうまい。しかし、生ビールは飲まない、という知人もいる。
 なんでも、出された生ビールの素性がわからないので飲まないそうである。だからいつも瓶ビールにするらしい。
 そこまでの不信感はどこで形成されたのか、あるいは過去に何か生ビールにまつわる事件に巻き込まれたのか、ちょっと聞いてみたい気はする。
 たしかに、生ビールの鮮度、サーバーの洗浄やジョッキの状態によって味に大差が出るらしい。しかしふつう、そこまで神経質になる必要もあるまい。
 その話しでいくと、グラスや徳利で出される酒も怪しくなってくる。あまりに安いと疑っていいかもしれないがーー。
 飲み放題はなかなかうまいシステムである。ちょうど、大多数の人が感じる損益分岐の線に価格が設定されている。
 ときどき少し安いなと思うと、ビールではなく発泡酒だったりするのである。今日び、発泡酒の固定ファンも増加しているのでそれもありなのだろう。
 しかし飲み会のときぐらいは、ちゃんとビールを飲みたいものである。(^o^)
(photo:正月用)