議員と言語
「(前略)…誤解をあたえたとすれば、お詫び申し上げします」
というフレーズをよく耳にする。とくに議員先生からよく聞かされる。
ここで問題とする箇所は、「とすれば」という部分である。
発言者の心理はおそらく、「わたしは真っ当なことを述べたのだが、おまえ(たち)が勝手に解釈して誤解したのだ。それはわたしのあずかり知らぬところではあるが、おまえ(たち)がわかるようにいわなかったこちらが悪いともいえるので、その点についてはあやまろう」、ということなのである。
要するに「その点」であって、発言内容についてはけっしてお詫びするつもりはないのである。いい方がまずかっただけなんだ、という開き直りである。
最近のJ民党の連中は、みんなこういういい方をしているのである。傲慢不遜、という感じがしませんか。感じ悪いよね〜。
自分が関与したことなのにどこか他人事のようないい方は、「誠に遺憾に思うところでございます」「わたしの不徳の致すところでございます」などにもあらわれている。
この「〜ところでございます」もまったくうざいフレーズだ。
「不徳」は「ところでございます」とセットになっていてしかたがないが、このように語尾を長々と飾り付けするのは慇懃無礼な感じがしてしまう。
政治家(すべてではないが)は、中身のないことを延々としゃべることに長けている。そういうときに装飾語彙は便利である。
「うつくしいニホンをとれもろすことがはぁ〜ですね、われわれのしめいであるとほぉ〜、もっておるところで〜ごじゃます」(-_^)