腐っているものは食べられない

 少し前に、消費期限切れ食品の横流し事件があった。
 買って食べた食品がすでに腐っていたものだとしたら、いくら安くてもそれはすでに食べ物ではない。
 安さを最優先する消費者心理があるかぎり、こうした事件は無くならないだろう。
 この国では生産者と消費者、流通業者の力のバランスが偏っていて、生産者の力が相対的に弱くなっている。
 したがって、消費者の意向をくんだ流通業者が生産者を圧迫し、犠牲を強いる構造になっている。
 もやし1袋38円、納豆3パック88円、豆腐一丁58円、ちくわ5本88円等々……冷静に考えればこんな値段で生産者(製造者)に利益が出るとは思えない。
 安さを求めざるをえない消費者がいることは理解しているが、安い製品のしわよせはおそらく製造者に寄っているのである。
 今日びの食品加工技術からすれば、いくら安い食品でもそれなりにおいしいが、国会中継を見ると最近ではいかにも安くてまずそうな議員さんが多い。
 素材から劣悪なので、どうにも加工のほどこしようがない。添加物を総動員しても食えないだろう。すでに腐っているとしか思えない。
 とくに最近では、政府の女閣僚たちが遺伝子組換え作物のごとく、どこかこの世のものとは思えない醜悪な姿をさらしている。
 連中が所属する政府は、ウソしかつかない滑舌の悪い親分を筆頭に、ナチスが好きな御側御用人、そしてパンツ疑惑の先生、お金にあまり……いや、甘い先生、さらにはお口のチャックが甘い先生なら人材豊富、まさにオールスターである。
 どうも質の悪い下品な人たちが、とくに国会の与党席に座っているようである。
 しかし、食品問題にしても議員問題にしても、結局は僕たちが選んで僕たちにしっぺ返しが来るのである。はぁ〜。(__;)
(photo:昭和館にて)