早々に今冬の風邪
初動を誤った。誤ったばかりにひどい目に遭った。
ーー風邪である。10日ほど前、鼻水が絶え間なく出てきた。同時に硬口蓋に血腫のようなものが出きた。まもなく血腫は破れ、その跡地が炎症した。
腰にピリッとした痛みが走り、首がグキリとなった。僕の風邪のサインである。
いつものように市販薬で対応した。たいていは2服ほどで治るのだが、今回はあらたに喉が痛くなり、声が出なくなってきた。喉が炎症してくると黄信号である。
熱はなかったが、下半身が寒く感じた。ここで大事をとればよかったのだが、外せない飲み会に行ったためか症状が悪化した。
これでもうダークサイドに落ちてしまった。
発熱、頭痛、吐き気、せき……市販薬の効能書きに並んでいる症状がほとんど該当する事態となった。
インフルエンザではなさそうだし肺炎を心配する症状でもないので、へたに薬を飲みつづけるとかえって治りがおそくなると思い、ひたすら床に伏していた。
しかし、諸症状は一向に改善するきざしはなかった。喉の痛みが和らいできたのがわずかな希望だったがーー。
悪化する前にかなり飲んだ市販薬のせいか、キリキリした頭痛がとれず朦朧とした日々を送った。
風邪で医者へ行ってもしょうがないと思っていたし、混雑する待合いは病身には過酷だから、自分の免疫力を総動員して治そうと思っていた。
とはいえ、息を吸ったり吐いたりするときに、イガイガした喉を刺激してせきが出て熟睡できないので、それだけでもなんとかしたいと思って医者へ行った。
ところが、医者へ行ったその晩急激に頭痛と熱が取れた。もらった解熱剤(ロキソニン系)は飲まず、せきと喉関係の薬を1回飲んだだけだから、ようやく我が免疫キラー細胞軍団が勝利したのだろう。
せきと喉のイガイガは、もう少し付き合わないといけないようだ。ようやくダークサイドから半身を脱したのである。
思えば、飲み会が鬼門だった。Kさんの毒気にやられたようだ。(以下次回)(;O;)
(photo:再掲)