運気は好転するでしょう…か?
「〜でしょう」という文法を外国人におしえるときは、よく天気予報と占いを例にあげて提示する。
天気予報はともかく、占いは出身国によって好まれるジャンルがちがうが、それぞれの国に少なからず浸透しているようである。
たとえば、日本人に人気がある血液型占いは、一般的にこれまで外国人にはあまり知られていなかった。
ところが最近は、日本の大衆文化に興味を持つ外国人が増えたのか、あるいは血液型占いが浸透してきているのか、けっこう血液型分析に関心をよせる外国人が増えてきている。
日本語の授業でも、そんな話題が共有できれば盛り上がるが、ときどき自分の血液型を知らない学習者がいたりしておもしろい。
まあ、鋳型にはめるように血液型で性格が決められるのも迷惑なものだが、占いとは得てしてそういうものであろう。
新聞には、誕生月毎のその日の運勢が出ていたりするが、およそ12分の1の国民が同じ運命になる、ということは決してない。
血液型分析に科学的根拠はないとわかっていても、たとえば歴代総理大臣のそれを調べるとおもしろい事実が判明する。
日本人はだいたいA型が39%、O型が29%、B型が22%、AB型が10%だそうだが、歴代総理大臣にかぎっていえば、29人中15人がO型だ。
さすがに次はA型の9人だが、なぜかO型に大きく水をあけられている。
ところがおもしろいことに、平均在職日数はA型が一番である。なるほど、佐藤栄作、小泉純一郎は長期政権だった。
話しがそれてしまったが、師走を迎えまもなく年末である。来年の運勢が気になる方々も少なくないだろう。
神頼み、運頼みーー。初詣におみくじ。日本人は占いが好きなのだろう。
僕たちは、最近の国政選挙で「凶」をひきつづけてきた。そろそろ運気が好転することを願いたい。
ちなみにアベシンゾーはB型。B型の歴代総理は、他には田中角栄、竹下登の2人である。この面子から何が導き出せるだろうか。(O_O)
(photo:京都、豊国神社にて)