MI:5の衝撃、ていうか興奮

 「おはようフェルプス君、…(指令内容)…例によって君もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで…成功を祈る…(シュー)」
 1960年代後半から70年代前半にかけて、アメリカで制作されたテレビドラマ『スパイ大作戦』のオープニング、作戦チームのリーダー、ジム・フェルプスが当局から指令を聞くシーンである。
 「シュー」というのは、オープンリールのテープが白い煙を上げて消滅する音だ。この後、ラロ・シフリンのテーマ曲が流れ物語がはじまるのである。
 少年時代に毎週欠かさずドキドキしながら観たせいか、冒頭の指令シーンの基本的な言いまわしは覚えてしまった。謎の指令の声吹き替えはたしか、大平透だったような気がする。
 リーダーのジム・フェルプス役、ピーター・グレイブスがクールでカッコよく、また、チームのメンバーがそれぞれの持ち味を活かして淡々とミッションをこなす展開に、ハラハラドキドキしたものだ。
 いや、今日は映画『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』(クリストファー・マッカリー監督/2015年アメリカ映画)の話しをするつもりだった。つい前振りが長くなってしまった。
 『ミッション・インポッシブル』シリーズの映画は、トム・クルーズが『スパイ大作戦』の原案映画化権を取得して、制作されてきたものである。
 今回は5作目。ストーリー展開にはいつも強引なところもあるが、豊富なスタントやアクションのアイデアと、トムの体当たり演技にねじ伏せられてしまうのである。
 アメリカという国はいろいろ問題があるけれど、人々が産み出すもの、世界に影響をあたえる文化というものは、やはりすごいといわざるを得ない。
 最近の映画館(シネコン)は飲食物の持ち込みがうるさい。まあ、売店で買え、ということだが、もっと安くてうまいものがあれば利用してもいい。
 というわけで、先日もこっそり寿司を持ち込んで映画を観ながら食べようと思っていたのだが、気がつけばエンドロールになっていた。
 しかし、謎の女スパイ、イルザ役のヒロイン、レベッカ・ファーガソンはめちゃカッケーかった。(^_^;)
(photo:キヌガサソウ。北ア、大黒岳付近)