歴史を学習しない人々

 寝てばかりいたので、腰が痛くなってしまった。あやうく今度は、腰に手をあてて歩くはめになるところだった。
 というわけで何とか復活した。まだ微々熱はあるが、リハビリが大変になる前に社会復帰を果たさなくてはならない。
 臥せっている間に、いよいよ安保法制が強行採決されるふんいきになってきた。
 これだけあちこちで、大勢の人がいろいろな立場で反対の声をあげているのにもかかわらず、よくそういうことができるね、という感じである。
 だいたいにおいて、世論調査の結果は正しいのである。もちろん、調査機関や設問の仕方によってかなりバラツキはあるにしても、だ。
 傲岸不遜、厚顔無恥、などということばたちが色をなして抗議するような、それほどひどい安倍政権である。
 憲法学者たちがこぞって「憲法違反」だ、といったら、菅官房長官は「数ではない」といって、苦しまぎれに取り繕った。
 そうですか。数でないのなら、数にものをいわせて強行採決するのはおかしくないのか。
 全体主義になってしまった自民党はゾンビ集団化してしまったが、あの平和と福祉を掲げるコバンザメ政党はいったどうしたのだ。
 情けないあの党を支える巨大な宗教学会は、世界中で平和運動をしているんじゃないのか。
 欧米主導の資本主義が行き詰まるなかで、中国の赤い資本主義だけが好調を維持し世界を牽引してきたが、最近はその中国でヒヤリとする局面もあった。
 何となく世界が大きなブラックホールへと、吸い込まれていっているような気がする。安保法制もそういった一連の流れに乗っているのではないか、と思う。
 しかし、流れに乗せようとするアベたちはけっしてブラックホールに落ちることはなく、落ちるのはきまって一般庶民である。
 ということは歴史が繰り返してきたことである。(__;)
(photo:ギンリョウソウ。別名、ユウレイタケ。籾糠山にて)