トイレ、風呂方面の問題

 「マーフィーの法則」は、20〜30年ほど前から日本でも知られるようになった。どういうものかといえば、皮肉な経験則のような法則を、なかば冗談のようにとらえたものである。
 たとえば、いくつかある方法のなかで、悲惨な結果を招いたり失敗が予測される方法を人は必ず選ぶというような、ほとんど都市伝説に近いものがある。
 最近僕はあちこちへ取材などで出かける機会が多く、高速道路のSAや電車の駅のトイレを利用する場合がときどきある。
 そのトイレなのだが、じつはかなりの確率で「清掃中」に出くわすのである。
 いつぞやは東京都内を電車で移動中、乗車駅のトイレの入口に清掃中のバリケードがあったので、あきらめて降車駅でトイレに行くと、そこも清掃中だった。
 偶然巡り合わせただけなのかもしれないが、そのときは「駅トイレみんなで一斉掃除の日」にでも遭遇したのかと思い、我が身の不幸をなげいた。もっとも、なげいているヒマもなく、一刻を争う事態におちいったのだがーー。
 しかし、清掃中でもかまわず中に入って用を足す人もかなり見かける。高速道路SAの広いトイレならともかく、駅の便所のせまい空間ではやはり問題だろう。
 掃除の人は、たいがいが女子である。それも、純情可憐だった(と思われる)時期をそうとう過ぎた人たちがほとんどだ。
 まあ、おばちゃんだ。しかし、それでも女子は女子だ。ヘタをすると犯罪に該当する(小の方だが)。
 そういうジェンダーの問題もあるが、そもそもそういう状況下で用を足すこと自体がまちがっているのだろう。
 よく考えると、僕が通っているフィットネスジムの風呂にも、掃除のおばちゃんがよく出入りする。素っ裸で身体を拭いている前を平気で通っていく。
 ーーあれはいったい何なんだろう。
 ついでに考察すれば、男色系の男にとって男風呂は楽園にちがいない。
 ーーなんだかわからなくなってきた。(..;)
(photo:千曲市稲荷山にて)