海のつぎは山、らしい

 7月の第三月曜日、今年は21日が「海の日」である。
 毎年3連休になるので、“山ヤ” は海へなど行かず、当然山へ行く。「海の日は山へ」が、申し合わせ事項のように通例となっている。海の日だからといって、海で遊んだりしないのである。
 しかし、第三月曜日はビミョ〜だ。第三月曜日に該当する日は、15日〜21日である。年によっては、少なくともここ北陸地方は、梅雨が明けていない可能性が高い。
 海の日がそのように決められた理由もあるのだろうが、梅雨の真ん中に、海だ! 山だ!はありえない。
 ところが今度は「山の日」だって。8月11日に決まりそうである。
 旧盆休みに引っかけて、という思惑かもしれないが、どうにも腑に落ちない。根拠があまりない日、といえそうである。
 サラリーマンにとっても、ありがたい日かどうか疑問である。今や多数を占める非正規労働者にとっては、心境は複雑というか、なかばどうでもいいことかもしれない。
 しかし、そうポンポンとあまり意味のない「国民の祝日」をつくっていいものか、という疑問がある。
 今後は、たとえば、川(河)が好きな釣り師やカヌーイストは、川の日もつくれよ、といい出すだろう。
 湖にロマンを求める連中は、湖の日というものがあってもいいわね、と静かに主張しはじめるだろう。
 そうなると、森が好きな自然愛好家も黙っちゃいないし、島をこよなく愛する辺境ツーリストも声をあげるだろう。
 どうせならそういう祝日をたくさんつくって、個人の選択で休めるようにしたらどうだろうか。その場合は、年間何日、無条件で祝日休みがとれる、というルールなどが必要だろう。
 もちろん上司は、何か用事でもあるの? などという、有給休暇を申請されたときのように理由をきいてはいけない。
 まあいちばんの問題は、日本の、会社という組織がおかしさだろうなぁ。(・o・)
(photo:近江八幡にて)