モンサントは危険だ

 時間の経つのは早いものである。このブログも2〜3日に一度更新するよう心がけているが、ちょっとぼんやりしているスキにその2〜3日があっという間に過ぎてしまうのである。
 くたびれたオッサンの書く、こんなヨタ話しに付き合ってくれる人も少しおられるので(もちろんありがたいことです)、できるだけペースを守ろうと思っているのだが、自分の時間と世の中の時間の流れのズレがときどき生ずるのである。
 あ? とか、あれ? という間に時間が過ぎていってしまう。こうやって人生を終えるのか、と思うと一抹のさみしさもあるが、今のところ防ぐ有効な手立てがないのである。
 それでブログの話しにもどると、オッサンの身辺雑記を書いても見苦しいだけなので、やはりなにか少しでも「そうかそうか」とか「ちょっとちがうんじゃないか」とか思ってもらえるようなことを書こうといつも思っているのです。
 きのうは『モンサントの不自然な食べ物』(マリー=モニク・ロバン監督/2008年 フランス・カナダ・ドイツ合作)という映画を観てきた。
 アメリカのバイオ化学メーカー、モンサント社は、遺伝子組み換え作物を開発、普及させ、特許を取得しそれを楯に世界の食料を支配しようとしている。同時に、同社の主力製品である除草剤「ラウンドアップ」を種子とともにセットで売りつけて大もうけしている。
 ある意味、軍需産業よりタチの悪い超ブラック企業といえるだろう。
 そのモンサントの危険性を告発したドキュメンタリーが、この映画である。
 中国産の食品がどうのこうの、というレベルとはちがう危機感がある。もはやこの遺伝子組み換え作物は全世界的にひろがっていて、在来自然種を駆逐する勢いである。
 たとえば、隔離された空間で栽培するわけではないから在来種と交配してしまい、作物の変形や奇形が発生しているという。
 遺伝子組み換え作物を食べても直ちに健康に影響はないかもしれないが、後の世代にどんな影響が出てくるのかわからない。今後どんなモンスターな作物が出現するかわからない。
 それも危険な問題だが、それをビジネスとしてカネモウケの種にしているモンサントという会社の実態をもっと世界の人は知るべきだと思うのだがーー。
 なにせ世界中で食料の奪い合いははじまっているし、FAO(国連食糧農業機関)は昆虫を食えなどといい出すし、なにを食べていけばいいのだろうか。(-_-;)
(photo:マムシ草。樹木公園にて)