「地盤」について、少し
我が町の市議会議員選挙が終わったーー。
いつも不思議に思うのは、無名の新人であっても、「地盤を引き継いだ」候補者がすんなり当選する、ということである。
これは国政選挙でも同じだ。候補者は、政策よりも地盤が100倍大切なのである。
「地盤」とはいったいなにか? この場合の意味は、辞書によれば「勢力範囲」「活動するための足場」とある。
つまり、そこに我田引水するための、「地元」といわれる領域。まさしく、利益誘導が背後にある。これじゃあ、末端から国までなかなか変わらない。
選んだやつらが悪いのさ、といえば民度の問題に跳ねかえる。目先の損得で判断する近視眼的な思考は、どうやら島国根性の特性かもしれない。
アベちゃんが親分にあいさつをしに行った。親分を喜ばそうと、いろいろなお土産をたずさえて行ったようである。
で、親分は喜んだかというと、アベちゃんのほうが感極まって満面の笑みであった。ムリもない、やっとお目通りが叶ったんだから。
「同盟」関係らしい。しかし、どうみてもそうは見えない。だって親分子分だもの。身分の差は隠しようがない。
最近は、「アベノミクス」などというものが支持を集めているが、それって何? アベのミックス? おいしいのか? 毒でも入っているのでは?
ま、そんなわけで、円安株高はつづいている。でも、喜んでいるのは誰だろうか。つられて庶民も喜んでいると、右へ右へと旋回する。
アベちゃんたちに地盤を固められると、ちょっと困る。いや、この場合は「基盤」かーー。
しかし、日本列島は「地盤がゆるい」。そのせいか、歴代はだいたい短命だった。
とにかく、しだいにまたみんな、ゆるい地盤のことを忘れようとしている。ーーあ、あのブラックな発電所の話しね。(-_-;)
(photo:フィンランドの「地盤」は堅い)