黄門様の関係者

 フィットネスジムで自転車をこぎながらテレビのチャンネルを回していたら、『水戸黄門』をやっていた。
 “ご一行の旅” は最近終了したのでもちろん再放送だが、主役の黄門様を見ると、比較的新しいシリーズのようである。
 父親や祖父がよく見ていたが、僕のなかでは、黄門様といえば東野英治郎である。子どものころ祖父に付き合ってテレビを見ていた記憶があるからだろう。
 そんな、ごぞんじ勧善懲悪のワンパタンストーリーは繰り返し制作され、今や膨大なアーカイブとなってしまった。悪代官や “越後屋” を数限りなくつくり出したことには感心する。
 めちゃめちゃ強い助さん格さんが、一暴れした後にようやく取り出す「印籠」。それを信じる悪者たち。
 そして、最終的には強権発動でお開きとなる。そのプロセスはいかがなものかと思うが、それが国民の心情にマッチし一時的なカタルシスを得る装置だとすれば、じつにうまくできている。
 さて、黄門様ご一行には助さん格さんのほかに、お銀や弥七、飛猿という陰の警護部隊がついてまわる。
 まあ彼らは主人の「警護」というより、道中にはだかるワルたちをこらしめるためのCIA職員というような感じだろうか。彼らの活躍が物語に陰影をもたらし、番組の長寿化に貢献したようなところもあると思う。
 この夏我が家には、何カ所か「緑のカーテン」を設置した。軒先から地上に網をはって、そこにつる性の植物をからませ、緑の「すだれ」のようにするのである。
 よく見られるのはアサガオである。うちの場合はヘチマとヒョウタンも植えたが、ヒョウタンは虫の攻撃に遭い、もう瀕死の状態である。
 アサガオはいろいろな品種を植えたが、どうもあまり元気がない一団がいるのである。なまえを「弥七」「飛猿」「お銀」という(写真参照)。
 ネーミングの由来は知らないが、もしかして日のあたるところが苦手だったのかもしれない。お銀は風呂のなかに置いたほうがよかったのかなぁ。(^_^;)
(photo:夏も本番というのにこのやる気のなさ。右端が弥七だ。)