部活と分かれ道

 中学校や高校時代に運動部で身体を鍛えた人は、成人したのちもそういう部活をしなかった人にくらべて若々しく、中年以降の健康状態にも差が出る、というひとつの統計があるという。ーーそんな記事を、ちょっと前のWebのある新聞で見た。
 そういう傾向があるのではないかと、以前から密かに感じていたのだが、やっぱりそうだったのか。とすると、そういう分け方をされれば、僕はあきらかに “劣勢グループ” に属してしまう。
 まあ今さらしかたがない。もう挽回はムリだろう。中学校時代は一応運動部に所属していたが、体育会系のノリに合わせることができずテキトーにやっていたので、身についたのは部活のさぼり方ぐらいである。
 大寒に入り、いよいよ寒さも本番である。
 部活をしなかったせいなのか、僕は免疫力があまり高くないようで、外敵にはすこぶる弱い。
 この季節は風邪やインフルエンザが当面の敵である。できるだけ体調をくずさないようにしているのだが、なにせ防衛軍(免疫隊)が貧弱なものだから、ついつい敵の侵入をゆるしてしまう。
 人から人へ感染するタイプに鳥インフルエンザウイルスが進化でもしたら、早い段階で僕は生け贄になりそうである。野鳥の会の会員なんだけど、鶏肉はあまり食べないけれど、おそらくそういうことはポイントにならないのではないかと思う。
 で、体調の話しだった。これまで、どんなときに体調をくずしたかよく検証してみると、ひとつの答えが出てきた。
 食べ過ぎたときである。もちろん飲み過ぎもふくまれる。
 つまり、新陳代謝がおとろえてきたのである。トシを重ねてくればあたりまえのことであるが、最近は、食べはじめると自制がきかなくなるようである。
 脳の指令系統がマヒしているのだろうか。あるいは、単に意地汚いだけなのかもしれないが。しかし、食べ過ぎれば当然、その処理のため身体に負担がかかり、また、免疫隊も忙しくなる。処理に時間がかかったり、処理しきれなくなったりするから、身体にいいはずがない。
 たとえば、ビールのひとくち目がうまく感じるときは、体調がいいときである。そうでないときは自制すればいいのだが、いつの間にかわからなくなって食べ過ぎてしまう。そんなことがよくある。
 また寒波がやってきている。今晩から食べ過ぎには注意しようと思う。部活をしなかったからな。
 でも、もう一度中学生にもどったら……やっぱり部活はしないだろうなぁ。(^_^;
(photo:厦門コロンス島の冬)