匿名社会に身を置けば
こうやって頻繁にブログを書いているけれど、こんなヨタ文でも見てくださる方が少なからずおいでるので、書く内容や表現には注意している。
ネットの世界では匿名性を利用したいろいろな問題が顕在しているが、少なくともこのブログでは、多少脚色することはあっても、ウソを発信しないように心がけている。
などと、先日、高速道路を走りながら唐突に思った。
山間部の片側一車線道路を走っていた。僕のクルマのうしろにはピタリと大型トレーラーがくっついてくる。車間は5mぐらいだろうか。まるで脅迫をうけているようなものである。
そういう悪意を持った際どいマネがよくできるなぁ。と、感心している場合じゃなかった。時速は80kmである。同乗している家族が怖がっている。
かといって、脅迫に負けて多少スピードを上げたところで、状況はおなじである。危険が増すだけである。
登りで引きはなして、下りでノロノロ運転でもしてやろうかと考えるが、この手のやつは刺激しないほうが賢明だろう。
そんな危険運転にはいささか腹が立つが、クルマ社会も匿名性が機能している社会だから、他人に対して平気で無遠慮になれるのだろう。
「ハンドルを握ると人が変わる」といういいかたがある。しかしそれは、変わるのではなく本質があらわれただけだろう。
今も存在するのかどうかわからないが、以前トレーラー車のうしろの扉に、ドライバーの名前を書いたプレートをかかげて走っている運送会社を見かけた。それらは、おしなべて安全運転だったような記憶がある。
思わず、がんばれよ、と声をかけたくなるが、我が身に置き換えるとちょっと恥ずかしい。
まあしかし、クルマを運転しているとイライラのたねを次々と拾ってしまう。最近多い(と感じる)のは、ウインカーを出さないクルマである。
ストレスの多いクルマ社会である。そのうち僕も、エンジンをかけたとたんにヒヒと笑って発進するようになるかもしれない。(^_^;)
(photo:飛騨高山にて)